決算分析

株式会社ノジマ
2026-03期 有報5年推移分析

公開日: 2026/06/28

売上増、利益増 | 有価証券報告書 2026年3月期

参考株価と時価総額

項目
株価1399円
発行済株式総数307,737,696株
時価総額4,305.3億円

売上1兆円に迫る ―― ノジマ2026年3月期


項目前期当期前期比
売上高8,534億円9,828億円+15.2%

ようか | 笑顔

見て見て!

売上、前期から +15.2% だって!

当期はほぼ1兆円!!


やよい | 微笑み

威勢がよいのう。

じゃが、増えたのは売上だけではないぞ。


項目前期当期前期比
営業利益483.7億円580.7億円+20.1%

ようか | 驚き

おお!!

利益も伸びてる!!


やよい | 自信あり

これが短期の増収なのか、これからゆっくり見ていくぞ


ようか | 驚き

おー! 楽しみ!


目次

  • 会社概要: 家電だけじゃない7つの顔
  • 収益構造: 本業を軸に外へ広げる
  • 前期からの変化: 増収増益で、財布も厚く
  • 当期の注目ポイント: 数字の焦点
  • 5年推移の財務諸表まとめ: 山谷を確認
  • 指標まとめ: 稼ぐ力と安全性
  • 補足: データの読み方と注意点

1. 会社概要: 家電だけじゃない7つの顔

ようか | 笑顔

ノジマかぁ、家電ってイメージだけど、どう!?

やよい姉! 解説よろしく!!


やよい | 説明

うむ!! 主力はイメージの通りじゃ!!

ノジマは「ノジマ」店舗での家電販売を主力としておる。

しかし、それに加え、細かい事業内容は

携帯ショップ、ネット、海外、金融など7つの事業を抱える多角化グループじゃ。


区分内容
主力商品・サービスデジタル家電店舗運営事業(テレビ・PC・家電など)
周辺事業キャリアショップ、インターネット(ニフティ等)、海外、金融、プロダクト、メディア
収益形態家電販売を軸に、会社開示の7セグメントで収益を積み上げる構造
開示区分「デジタル家電店舗運営」「キャリアショップ運営」「インターネット」「海外」「金融」「プロダクト」「メディア」

ゆり | 微笑み

実は色々やっているのですね

売上比率とかは分かるのですか?


やよい | 説明

厳密なセグメント比率は書かれておらぬのじゃ。

目安程度で、提出会社(ノジマ)単体を「家電」とみなすと

家電を中核とする連結売上が 約35%

残りの 約65% がキャリアショップや海外、ネット収益ではなかろうかの

区分売上高連結比
ノジマ単体3,475.6億円約35%
グループ各社6,352.4億円約65%

ようか | 驚き

完全に家電屋さんだと思ってた!

ニフティってノジマだったのか!


やよい | 説明

補足じゃが、ニフティ株式会社(@nifty)は現在、ノジマの完全子会社じゃが

もともとは富士通の子会社だったのじゃぞ。

2017年にノジマが買収したのじゃ

ようか | 自信あり

へぇー

いろいろ手を伸ばしてるんだな!

2. 収益構造: 本業を軸に外へ広げる

ゆり | 真剣

収益に対する企業姿勢はどうなのでしょう?


やよい | 説明

うむ。よい指摘じゃ。

家電店舗とキャリアショップは、来店と販売の都度で稼ぐフロー型じゃ。

姿勢は「本業を軸に、周辺へ投資して伸ばす」と整理できるのう。

ニフティのようなネット接続は、契約が続くぶん積み上がるストック型の色がある。


ゆり | 無表情

家電という波のある本業に、ネットや海外を重ねているということですね。


やよい | 説明

そういうことじゃ。

3. 前期からの変化: 増収増益で、財布も厚く

売上高と営業利益: 今度は両方そろって伸びた

ようか | 笑顔

冒頭で答え出てるけど

儲かりまっかー!?


ゆり | 無表情

ぼちぼちでんなー


やよい | あきれ顔

ベタすぎじゃが、前期比で見ると儲かっておるぞ

売上高は 8,534.3億円 から 9,828.0億円増加

営業利益も 483.7億円 から 580.7億円増加 じゃ。


項目前期当期前期比較
売上高8,534.3億円9,828.0億円↑ 増加(+15.2%
営業利益483.7億円580.7億円↑ 増加(+20.1%
営業利益率5.7%5.9%↑ 増加(+0.2pt

ゆり | 無表情

増収に加え、利益率もわずかに上がったのです。

現金及び預金とネットキャッシュ: 借入を減らして積み増し

ようか | 笑顔

当然、財布の中身は前期より厚くなってるよな!?


やよい | 説明

現金及び預金は 666.1億円 から 963.0億円増加

ネットキャッシュは 431.2億円 から 756.2億円増加 じゃ。

項目前期当期前期比較
現金及び預金666.1億円963.0億円↑ 増加(+296.9億円
ネットキャッシュ431.2億円756.2億円↑ 増加(+325.0億円

ようか | 笑顔

おぉー!


やよい | 説明

利益の積み上げと借入減で、自己資本比率も上昇しておる。

項目前期当期前期比較
借入金合計234.9億円206.8億円↓ 減少(-28.1億円
自己資本比率33.4%41.9%↑ 増加

ゆり | 無表情

借入を減らしながら現金を積み上げているのです。


やよい | 説明

単純な財務健全性で見ると上昇しておるが、業種で必要な借入の重さは違う。

比率だけで安全だの危ないだのと決めつけてはならぬぞ。

フリーCF: 急増

ようか | キョトン

フリーCFどうなの?


やよい | 自信あり

フリーCFは 69.1億円 から 539.3億円 へ大きく増えたのじゃ。

項目前期当期前期比較
フリーCF69.1億円539.3億円↑ 増加(+470.2億円

ゆり | 無表情

前期比で見るとすごい伸びですね


やよい | 説明

急増の主因は、投資CFの流出が -371.7億円 から -36.5億円 へ縮んだことじゃ。

営業CFが 440.8億円 から 575.8億円 へ増えたのも効いておる。


ゆり | 真剣

設備投資は年77億円ほどで、減価償却の範囲に収まっているのです。


ようか | 自信あり

投資が縮んでいるのは

どう見ればいいんだ?


やよい | 説明

後ほど、中期視点で見るので、そこで詳しく見よう

4. 当期の注目ポイント: 数字の焦点

ようか | 泣きつく

ゆり姉ぇ~わたしにも分かるようにポイントまとめて~😢

ゆり | 微笑み

まとめておいたのですよ(ヨシヨシ

▶ 売上高は前期比 +15.2% で、当期は 9,828.0億円 なのです。

▶ 営業利益は前期比 +20.1% で、当期は 580.7億円 なのです。

▶ 現金及び預金は前期比 +44.6% で、当期は 963.0億円 なのです。

▶ フリーCFは前期比 +679.7% で、当期は 539.3億円 なのです。

▶ フリーCF急増の主因は、投資CFの流出が大きく縮んだことなのです。

5. 5年推移の財務諸表まとめ: 山谷を確認

ようか | 驚き

前期との違いは分かったけど、ちょっと長いスパンで見るとどうなんだ!?


やよい | 説明

うむ、まずは稼ぐ力を見て行こう。


項目5年前4年前3年前2年前当期
売上高5,650億円6,262億円7,613億円8,534億円9,828億円
営業利益332億円336億円306億円484億円581億円
当期純利益259億円233億円200億円323億円389億円
営業利益率5.87%5.36%4.01%5.67%5.91%

やよい | 自信あり

さてまずは、ようか、ここから何を見る?


ようか | 笑顔

ここ2年の伸びがすごいな!


やよい | 自信あり

そうじゃな。

3年前までは売上の伸びと共に販管費の増加等、経費先行で利益が伸びんかったが

ここ2年で販管費率を23.2%→22.5%へ引き下げ最高益へ、

企業努力のたまものじゃな!


ゆり | 真剣

2023〜2024年はコネクシオ等の買収もありましたね


やよい | 自信あり

そうじゃ。

買収直後は 統合コスト・人件費・店舗費が先行する が、

売上にコストが追いつき統合効果が出てきたと推測できるの。


やよい | 微笑み

次にキャッシュの流れを追っていくぞ。


項目5年前4年前3年前2年前当期
現金及び預金310.1億円371.4億円359.1億円666.1億円963.0億円
現金及び預金の対資産率9.5%6.7%6.6%10.7%16.2%
ネットキャッシュ211.7億円164.1億円217.6億円431.2億円756.2億円
ネットキャッシュ比率4.9%3.8%5.1%10.0%17.6%
フリーCF519.2億円-466.5億円440.7億円69.1億円539.3億円

ようか | 焦り

フリーCFが4年前にめちゃマイナスじゃん!


やよい | あきれ顔

さっき買収の話があったじゃろ


ようか | 焦り

そうだった!


やよい | 説明

4年前(2023/3)は投資CFが -812.6億円 と大きく流出したが

「連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得」が −744.2億円 なので、ほぼ買収というわけじゃな


ゆり | 真剣

ネットキャッシュが順調に伸びてますね


やよい | 説明

単純にネットキャッシュを増やしておるというより

自己資本比率を買収前に戻した結果とも見れるの

項目5年前4年前3年前2年前当期
総資産3,269.5億円5,559.1億円5,471.4億円6,238.1億円5,944.8億円
自己資本比率42.9%29.0%32.7%33.4%41.9%

買収と同じ年に総資産も急に膨らんで、

自己資本比率も大きく下がった。

調達資金として借り入れも あったのじゃと推測できる


ゆり | 微笑み

詳しく知りたい人向けに、財務諸表もまとめておくのです。

▼ 財務諸表を見る

ゆり | 無表情

ご覧くださいです

▼ BS(貸借対照表)

項目2022-03-312023-03-312024-03-312025-03-312026-03-31
現金及び預金310.1億円371.4億円359.1億円666.1億円963.0億円
総資産3,269.5億円5,559.1億円5,471.4億円6,238.1億円5,944.8億円
純資産1,401.0億円1,610.6億円1,789.2億円2,083.1億円2,490.4億円
利益剰余金1,255.4億円1,461.9億円1,629.5億円1,915.0億円2,251.8億円
借入金合計98.4億円207.3億円141.5億円234.9億円206.8億円
自己資本比率42.9%29.0%32.7%33.4%41.9%

▼ PL(損益計算書)

項目2022-03-312023-03-312024-03-312025-03-312026-03-31
売上高5,649.9億円6,261.8億円7,613.0億円8,534.3億円9,828.0億円
売上総利益1,666.4億円1,816.2億円2,195.5億円2,459.8億円2,792.8億円
営業利益331.7億円335.7億円305.6億円483.7億円580.7億円
経常利益358.9億円362.5億円329.4億円512.0億円623.0億円
親会社帰属純利益258.6億円233.2億円199.8億円322.9億円389.3億円

▼ CF(キャッシュ・フロー計算書)

項目2022-03-312023-03-312024-03-312025-03-312026-03-31
営業CF428.9億円346.1億円582.0億円440.8億円575.8億円
投資CF90.3億円-812.6億円-141.3億円-371.7億円-36.5億円
財務CF-199.6億円306.2億円-458.0億円238.6億円-240.1億円
フリーCF519.2億円-466.5億円440.7億円69.1億円539.3億円

6. 指標まとめ: 稼ぐ力と安全性

ゆり | 無表情

さらなる分析用は下を開いて見るのです。

分析用データを見る

指標まとめ(2026-03期)

やよい | 説明

単純な数値では測れぬが、バリュエーション指標としてはPERやEBITDAやROICあたりを見るとよいぞ。 財務健全性は流動比率やEBITDA/利息、株主還元余地は現金比率やネットキャッシュ比率を見るのじゃ。

指標算出値見方
PER10.40倍参考株価 ÷ 1株当たり利益(自己株控除後)
現金及び預金963.0億円当期BSの現金及び預金
現金及び預金の対資産率16.2%現金及び預金 ÷ 総資産(総資産 5,944.8億円)
流動比率154.4%流動資産 ÷ 流動負債(流動負債 2,386.6億円)
ネットキャッシュ756.2億円現金及び預金 − 借入金合計
ネットキャッシュ比率17.6%ネットキャッシュ ÷ 時価総額
EBITDA770.5億円営業利益 + 減価償却費
EBITDA/自己資本30.9%EBITDA ÷ 自己資本(純資産ベース)
EBITDA/利息約53倍EBITDA ÷ 支払利息等
ROIC13.8%税引後営業利益 ÷ 投下資本

リスク

ようか | 自信あり

有報からの抜粋だぜ!

  • 家電・通信を主力とするため、消費動向・製品サイクル・競合(量販・EC)の影響を受けやすい。
  • 多角化(インターネット・海外・金融等)はリスク分散に寄与する一方、各事業固有の規制・為替・与信リスクを抱える。
  • M&Aや連結範囲の変動が、資産規模やキャッシュ・フローに大きく影響する場合がある。

株主還元

ゆり | 真剣

株主還元だけを見ての投資はダメですが、長期で買う前提の場合は現在値を知っておきましょう。

参考株価は 1399円 です。

  • 当期発行済株式総数: 307,737,696株
  • 当期自己株式数: 18,339,725株(自己保有割合 約5.96%)
  • 当期の1株当たり配当金: 33円(中間23円+期末10円)
  • 配当性向: 20.5%

7. 補足: データの読み方と注意点

参考株価は記事作成時点の値を使用しています。

財務諸表は EDINET のデータから自動取得しているため、正確性に欠ける可能性があります。

ネットキャッシュは現金及び預金から借入金合計を差し引いて算出しており、有価証券は含めていません。

本記事は EDINET 提出の有価証券報告書(2026年3月期、2026-06-12提出)をもとに作成した情報整理記事です。

特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。 投資判断はご自身の責任でお願いします。