参考株価と時価総額
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 前提 | 記事作成時点の参考株価で算出 |
| 株価 | 2,879円 |
| 発行済株式総数 | 49,757,821株 |
| 時価総額 | 1,432.5億円 |
6486 イーグル工業2026年3月期
提出日:2026-06-22 / 会計期:2026年3月期
| 項目 | 前期 | 当期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 営業利益 | 84.94億円 | 134.68億円 | +58.6% |
| フリーCF | 32.52億円 | 132.63億円 | +307.8% |
ようか | 驚き
やよい姉!すごいよ!
イーグル工業、営業利益が +58.6%!!
フリーCFなんて4倍になってるよ!!
やよい | 説明
うむ。
ずっと利益は足踏みしておった会社が、当期は一気に跳ねたのじゃ。
ようか | キョトン
なんで急に?
やよい | 自信あり
それを順に見ていくのじゃが、実はもうひとつ大きな話がある。
この会社、2026年10月に会社の枠組みそのものが変わる予定なのじゃ。
ようか | 驚き
え、どういうこと!?
やよい | 説明
慌てるでない、順に確かめていくぞ。
目次
- 会社概要: 漏れを封じるシールの黒子役
- 収益構造: 投資して伸ばす部品メーカー
- 前期からの変化: 営業利益+58.6%の最高益
- 当期の注目ポイント: 数字の焦点
- 5年推移の財務諸表まとめ: 踊り場を抜けた5年
- 指標まとめ: 稼ぐ力と安全性
- 補足: データの読み方と注意点
1. 会社概要: 漏れを封じるシールの黒子役
ようか | キョトン
イーグル工業かぁ
イーグル…鷲のマークの…なんだっけ?
やよい | あきれ顔
大正製薬ではないのじゃ。
ようか | 笑顔
んじゃ、やよい姉!
解説よろしく!!
やよい | あきれ顔
まったく、覚えが悪いのぅ。
イーグル工業はメカニカルシールと特殊バルブの専門メーカーじゃぞ。
ゆり | 無表情
まとめたのです
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 主力商品・サービス | メカニカルシール・特殊バルブなどの密封装置(製品の約5割が自動車・自動車部品業界向け) |
| その他商品 | 半導体製造装置向けシール・精密ベローズ、船尾管シール、航空機・ロケット向けシール、保守・工事等 |
| 収益形態 | 機器メーカーへの部品供給・受注生産のフロー型中心。プラント・就航船向けの保守・交換需要を一部含む(分析者推定) |
| 開示区分 | 自動車・建設機械/一般産業機械/半導体/舶用/航空宇宙の5セグメント |
ようか | キョトン
メカニカルシール…?
やよい | 説明
回転する軸のすき間から液体やガスが漏れないよう隙間を封じる部品のことじゃ。
ゆり | 無表情
有報には「メカニカルシール(軸封装置)」とだけ書かれているのです。
軸を封じる装置なのです。
ようか | 自信あり
全然聞いたことない!!
やよい | 説明
機械の内部に組み込まれる部品ゆえ、表には出てこぬ。
ポンプや圧縮機が漏れずに回れるのは、こういう黒子役のおかげなのじゃぞ。
ようか | 自信あり
まー何かあれかー
機械的に重要な部品なのかー
やよい | あきれ顔
…
ようかのためにも詳しい話は避けるとしよう。
ゆり | 悲しい
機械内部の話は難しいのです
やよい | 説明
イーグル工業の注目は会社の枠組みそのものが変わることじゃ。
筆頭株主のNOK(当社株32.03%保有)と共同株式移転を行い、
2026年10月1日付で持株会社「NOK Group株式会社」を設立予定なのじゃ(株式移転比率は1:1)。
EV向けバルブや半導体向けシール、H3ロケット向け部品など新しい市場への展開も進めておるぞ。
ゆり | 無表情
自動車を中心に、産業機械・半導体・船・宇宙へ部品を供給する会社、ということですね。
2. 収益構造: 投資して伸ばす部品メーカー
ゆり | 無表情
収益に対する企業姿勢はどうなのでしょう?
やよい | 自信あり
うむ、よい指摘じゃ。
報告書では半導体業界向けを「将来の成長ドライバー」と明示し、建屋建設や人員増強を実施しておる。
EV向け製品(サスペンション用ソレノイドバルブや駆動モータ用高速シールなど)の拡販、
航空宇宙への注力も掲げておる。
ようか | 驚き
結構な投資になりそうだな!!
ゆり | 真剣
毎期の投資も大きいのです。
設備投資は毎期 90~110億円 規模で、来期も岡山・埼玉・高砂・新潟ほか
国内外で計画済みなのです。
やよい | 自信あり
それらを受けて、2026年度からの新中計では売上 2,000億円 以上、ROIC 7% 以上を掲げておるぞ。
投資資金は自己資金及び借入金で賄う想定のようじゃ。
ようか | 驚き
まずは出ていくばっかりか!!
やよい | 説明
いや、一方でTCD(トータルコストダウン)やムダ半活動といったコスト最適化も並走させておるようじゃぞ。
売上を伸ばすには投資が要る事業構造ゆえ、投資に見合う利益率が定着するかを見ていく必要があるのじゃ。
3. 前期からの変化: 営業利益+58.6%の最高益
売上・利益はどう動いた?
ようか | 笑顔
売上と利益は増加してるよな!
やよい | 自信あり
うむ。
冒頭でも見たとおり、売上 +5.5% に対し営業利益は +58.6% で最高益なのじゃ。
| 項目 | 前期比較 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ↑ | 1,681.72億円 | 1,774.88億円 |
| 営業利益 | ↑ | 84.94億円 | 134.68億円 |
| 営業利益率 | ↑ | 5.1% | 7.6% |
| 親会社株主純利益 | ↑ | 48.77億円 | 98.28億円 |
ようか | キョトン
どこでそんなに増えたの?
やよい | 自信あり
単純に粗利じゃ。
売上総利益の増加 +60.6億円 が主因じゃな(総利益率23.6%→25.8%)。
ゆり | 無表情
販管費の増加(+10.8億円)を打ち消しても、まだ余るほど伸びたのです。
ようか | 驚き
マジか!来てるな!
ゆり | 無表情
会社開示では、EV向け製品の拡販と半導体業界の回復に伴う生産販売の増加が背景とされているのです。
やよい | 微笑み
営業増益 +49.74億円 は、ほとんど粗利がよくなったおかげじゃな。
ようか | キョトン
純利益は 2倍 になってるけど、
営業利益より伸びてるのはなんで!?
やよい | 説明
前期は以下の理由で純利益が減少したのじゃ。
前期(2025/3期)
- 非支配株主に帰属する利益の倍増
- 為替差損
- 減損損失
それぞれで 13.03億円 が重なって 48.77億円 まで沈んでおった。
ようか | キョトン
ひ しはい かぶぬしに きぞくする りえき?
やよい | 説明
100%出資ではない子会社の利益のうち、外部の株主の取り分のことじゃ。
100%出資の子会社じゃと、連結ですべての利益を計上するのは普通じゃろ?
ようか | キョトン
100%出資だと同じ会社だから、そりゃそうだな。
やよい | 説明
では、100%出資ではない子会社の利益だとどうじゃ?
ようか | 自信あり
割合で分割するのか?
やよい | 説明
惜しいの。
利益はいったん全額計上し、最後の純利益の段階で取り分を割合で分けるのじゃ。
そのうち外部の株主の取り分が「非支配株主に帰属する当期純利益」となり、
それが膨らむほど、親会社株主の純利益が削られるのじゃ。
ようか | 自信あり
ほー
やよい | 説明
イーグル工業は出資比率100%未満の連結子会社を持っておって、
当期は非支配株主帰属利益が 31.70億円 → 24.20億円 に減少しておる。
この分、親会社株主の取り分が増えたわけじゃ。
ようか | 自信あり
へー
ゆり | 無表情
そろそろ、ようかの限界が来ているのです。
やよい | あきれ顔
全く…
とにかく、前期は様々な要因が重なって純利益が少なくなっておったということじゃ。
ようか | 笑顔
なるほど!
ゆり | 無表情
補足として、その他に
- 減損の縮小: 13.03 → 3.35億円
- 営業増益
上記が乗ったのです。
手元資金とネットキャッシュは?
ようか | 驚き
キャッシュは!? キャッシュは!?
やよい | 説明
元々がネットデット体質の会社じゃが、当期は大きく改善しておるぞ。
| 項目 | 前期比較 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|---|
| 現金及び預金 | ↑ | 261.85億円 | 336.81億円 |
| 現金及び預金の対資産率 | ↑ | 12.9% | 14.7% |
| 有利子負債 | ↓ | 403.95億円 | 395.83億円 |
| ネットキャッシュ | ↑ | △142.10億円 | △59.02億円 |
| ネットキャッシュ比率 | ↑ | △9.9% | △4.1% |
ゆり | 無表情
現金及び現金同等物ベースでは +72.6億円 増加しているのです。
ようか | キョトン
有利子負債は若干減ってる?
やよい | 説明
うむ、短期・長期合わせて純減(約-11億円)しておる。
EBITDA 241.42億円 に対しネットデットは 59.02億円 ゆえ、
ネットデットではあるが、負債の重さとしては軽いと見てもよい部類じゃな。
ゆり | 微笑み
設備投資に自己資金と借入金を使う会社なので、借入があるのはいつものことなのです。
なお短期で売却しない資産として固定資産に計上されている投資有価証券 221.38億円 を
ざっくり税引き後の7掛け(154.97億円)で含めた広義でのネットキャッシュは、
実質 +95.95億円 のプラスなのです。
フリーCFはどうなった?
ようか | 笑顔
次にフリーCFいってみよー!
やよい | 自信あり
冒頭であったとおり
営業CFが増えたのと、設備投資がひと休みしたのが同時に来たのじゃ。
| 項目 | 前期比較 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|---|
| 営業CF | ↑ | 136.92億円 | 220.37億円 |
| 投資CF | ↑ | △104.40億円 | △87.74億円 |
| フリーCF | ↑ | 32.52億円 | 132.63億円 |
- 営業CF要因(主因): 税引前利益が 115.6億円 から 167.2億円 へ +51.6億円、その他の負債の増減が +47.7億円(その他負債の具体的中身は開示からは特定できず)。
- 補助要因: 売上債権の回収超で +15.9億円。
- 相殺要因: その他の資産の増加 △19.2億円、棚卸資産の積み増し △8.8億円、法人税等の支払増 △10.0億円。
- 投資CF要因: 有形固定資産の取得が 106.6億円 から 78.70億円 へ +27.9億円 の支出減。
ようか | 驚き
前期の 32.52億円 から4倍って、やっぱすごいよね!?
やよい | あきれ顔
数字で見ると、すごいのはその通りじゃが、
売上成長に投資が比例して要る構造ゆえ、この水準が毎年続くとは限らんぞ。
ゆり | 無表情
この会社は減価償却費が毎期 100億円 前後あるのです。
前期、前々期は設備投資が 110億円 前後と、償却より多くお金を使っていたのです。
やよい | 説明
そうじゃの。
それで、当期は取得が 78.70億円 と償却より少なくなったのも
フリーCFが膨らんだ要因じゃ。
ゆり | 無表情
来期も国内外で設備投資が計画済みなのです。
当期のフリーCFは、投資がたまたま少なかった分も入っていると割り引いて見るのが安全なのです。
4. 当期の注目ポイント: 数字の焦点
ようか | 泣きつく
ゆり姉ぇ~わたしにも分かるようにポイントまとめて~😢
ゆり | 微笑み
まとめてみました
▶ 売上高は前期比 +5.5% の 1,774.88億円 で、5期連続増収・最高売上なのです。
▶ 営業利益は +58.6% の 134.68億円 で最高益。主因は売上総利益の増加 +60.6億円(総利益率23.6%→25.8%)で、EV向け拡販と半導体回復が背景なのです。
▶ 純利益は 48.77億円 から 98.28億円 へ倍増。非支配株主帰属利益の減少と減損の縮小(13.03→3.35億円)も押し上げたのです。
▶ 手元資金(現金及び預金)は +28.6% の 336.81億円。ネットキャッシュは △142.10億円 から △59.02億円 へ改善しましたが、ネットデット体質は続いているのです。
▶ フリーCFは +307.8% の 132.63億円 で過去5年最大。税引前利益の増加 +51.6億円 と設備投資の一服が効いたのです。
▶ 配当は5年で 50円→125円 と2.5倍。ただし当期の有報からDOE目安(3.0%以上)の記載が消えた点は変化なのです。
▶ 2026年10月1日付で筆頭株主NOKと共同持株会社「NOK Group株式会社」を設立予定(株式移転比率1:1)なのです。
5. 5年推移の財務諸表まとめ: 踊り場を抜けた5年
ようか | 笑顔
前期との違いは分かったけど、ちょっと長いスパンで見るとどうなんだ!?
やよい | 自信あり
うむ、まずは稼ぐ力を見て行こう。
| 項目 | 2022/3期 | 2023/3期 | 2024/3期 | 2025/3期 | 2026/3期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1408 | 1574 | 1670 | 1682 | 1775 |
| 当期純利益 | 57 | 68 | 75 | 49 | 98 |
| 営業利益 | 76 | 93 | 81 | 85 | 135 |
| 営業利益率 | 5.4% | 5.9% | 4.9% | 5.1% | 7.6% |
やよい | 説明
ようか、ここから何を見る?
ようか | 自信あり
売上は右肩上がりだし、利益は前期だけ凹んでるけど
概ね右肩上がり、株価も右肩上がりになるっていう読み!
やよい | あきれ顔
そう単純ではないのじゃ。
利益は営業利益率が 5% 前後で足踏みした期間が3年あったのじゃ。
2024年は会社開示いわく半導体業界全体の低迷で営業利益が減益になり、中計目標も下方修正されておる。
ゆり | 無表情
前期の純利益 48.77億円 の凹みは、さきほど見た一時的な損失と利益の取り分の偏りが重なったものですか?
やよい | 説明
うむ。
利益率が 7.6% へ切り上がったのは当期が初で、これが定着するかはまだ分からんのじゃ。
ちなみに経常利益は持分法投資利益(海外合弁など)のおかげで、
営業利益を毎期30~60億円上回る点もこの会社の特色じゃぞ。
ようか | 自信あり
売上も伸ばして利益率も改善が継続するといいな!
ゆり | 無表情
次にキャッシュの流れを追うのです。
| 項目 | 2022/3期 | 2023/3期 | 2024/3期 | 2025/3期 | 2026/3期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 現金及び預金 | 288 | 306 | 325 | 262 | 337 |
| 現金及び預金の対資産率 | 15.9% | 15.8% | 15.5% | 12.9% | 14.7% |
| ネットキャッシュ | △33 | △49 | △80 | △142 | △59 |
| ネットキャッシュ比率 | △6.8% | △5.8% | △8.5% | △15.3% | △4.0% |
| フリーCF | 54 | 43 | 57 | 33 | 133 |
ゆり | 無表情
ネットキャッシュのマイナスが継続しているのは、借金をしながら投資を続けてきた、ということですか?
やよい | 説明
うむ、そういうことじゃ。
半導体向け建屋などへ投資を増やしており
特に前期は有利子負債が 321億円 から 406億円 まで増えたのじゃな。
ようか | 泣きつく
やっぱり借金漬けなんじゃ……。
やよい | あきれ顔
慌てるでない。
営業CFは5年間常にプラスで、5年合計 780.3億円 を稼いでおる。
フリーCFもプラスを継続しておるじゃろ。
ゆり | 真剣
そのお金で設備投資(437.5億円)・配当(183.4億円)・自己株式取得(81.7億円)を払って
それでも現金を 48.8億円 積み増したのです。
ようか | 笑顔
株主還元して現金も積み増し!
いい言葉だ!
やよい | 説明
自己資本比率も 52.1% から 58.2% へ着実に上がっておる。
借りて投資し、稼いで返す流れが崩れておらんのじゃ。
ゆり | 微笑み
なるほど、理解できました。
さらに詳細に知りたい人向けに、財務諸表をまとめたので、必要な方は以下を見るといいのです。
▼ 財務諸表を見る
ゆり
詳細に知りたい人向けに、財務諸表まとめたのです。
▼ BS(貸借対照表)
| 項目 | 2022/3期 | 2023/3期 | 2024/3期 | 2025/3期 | 2026/3期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 現金及び預金 | 288 | 306 | 325 | 262 | 337 |
| 流動資産 | 983 | 1077 | 1160 | 1114 | 1255 |
| 有形固定資産 | 590 | 609 | 654 | 628 | 642 |
| 総資産 | 1810 | 1932 | 2099 | 2035 | 2286 |
| 流動負債 | 427 | 445 | 470 | 471 | 517 |
| 固定負債 | 352 | 358 | 373 | 338 | 342 |
| 純資産 | 1031 | 1129 | 1257 | 1225 | 1426 |
| 自己資本比率 | 52.1% | 54.0% | 55.6% | 55.9% | 58.2% |
▼ PL(損益計算書)
| 項目 | 2022/3期 | 2023/3期 | 2024/3期 | 2025/3期 | 2026/3期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1408 | 1574 | 1670 | 1682 | 1775 |
| 売上原価 | 1087 | 1199 | 1294 | 1285 | 1318 |
| 売上総利益 | 322 | 375 | 377 | 396 | 457 |
| 営業利益 | 76 | 93 | 81 | 85 | 135 |
| 親会社帰属純利益 | 57 | 68 | 75 | 49 | 98 |
▼ CF(キャッシュ・フロー計算書)
| 項目 | 2022/3期 | 2023/3期 | 2024/3期 | 2025/3期 | 2026/3期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 営業CF | 122 | 123 | 177 | 137 | 220 |
| 投資CF | △68 | △81 | △120 | △104 | △88 |
| 財務CF | △116 | △32 | △64 | △83 | △83 |
| フリーCF | 54 | 43 | 57 | 33 | 133 |
| 現金増減 | △45 | 23 | 18 | △62 | 73 |
(連結・日本基準、単位は億円。現金増減は現金及び現金同等物の増減額で、為替換算差額を含む)
6. 指標まとめ: 稼ぐ力と安全性
やよい | 自信あり
ここまでを大まかにまとめよう。
ようか、最後にまとめるのじゃ。
ようか | 自信あり
EV向けに半導体、それにH3ロケットまで、伸びる市場をちゃんと押さえてるじゃん!
NOKと一緒になって売上 2,000億円 の中計目標にどこまで迫るか、注目だな!
ゆり | 微笑み
さらなる分析用は下を開いて見るのです。
分析用データを見る
指標まとめ(2026年3月期)
やよい: 単純な数値では測れぬが、バリュエーション指標としてはPERやEBITDAやROICあたりを、財務健全性は流動比率やEBITDA/利息あたりを、株主還元余地は現金比率やネットキャッシュ比率を指標として見るとよいぞ。
| 指標 | 算出値 | 見方 |
|---|---|---|
| PER | 14.58倍 | 時価総額 ÷ 親会社株主純利益。自己株式控除後ベースでは13.55倍 |
| 現金比率 | 14.7% | 現金及び預金 ÷ 総資産。手元の厚みの目安 |
| 流動比率 | 242.5% | 流動資産 ÷ 流動負債。短期の支払い余力 |
| ネットキャッシュ | △59.02億円 | 現金336.81億円 − 有利子負債395.83億円(流動資産に有価証券の科目がないため現金のみ) |
| ネットキャッシュ比率 | △4.12% | ネットキャッシュ ÷ 時価総額。投資有価証券×0.7込みの参考値は+6.70% |
| EBITDA | 241.42億円 | 営業利益 + 減価償却費。本業の資金創出の目安 |
| EBITDA/自己資本 | 18.1% | EBITDA ÷ 自己資本。5年間16〜18%で安定 |
| EBITDA/利息 | 35.7倍 | 支払利息に対する余裕。利払い負担は軽い |
| ROIC | 5.9% | 税引後営業利益 ÷ 投下資本。新中計目標の7%以上には届いていない |
リスク
ようか: 有報からの抜粋だぜ!
- 自動車業界等への依存: 製品の約5割が自動車・自動車部品業界向けで、自動車の生産・販売動向とEV化による内燃機関向け製品の減少が業績変動要因。EV向け新製品の拡販とグローバル生産体制で対応。
- 技術変化: 保有する密封技術の陳腐化リスク。次世代モビリティ・次世代エネルギー向けの研究開発で対応。
- 品質問題: 大規模リコール・製造物責任の潜在リスク。「永遠のゼロ」を掲げた品質改善活動で対応。
- 海外展開: 為替変動、海外情勢、法令変更。イーグルブルグマンジャーマニー社とのアライアンスの帰趨も含む。
- 原材料・部品調達: 特殊材料の限られたサプライヤーへの依存。地政学リスクや国際物流の停滞への言及が近年強化され、複数購買で対応。
- 情報セキュリティ: 2024/3期から独立項目に昇格。サイバー攻撃・情報漏洩に専門部署設置・規程整備・教育で対応。
- 災害・パンデミック: BCM構築、目標復旧期間の設定、安全在庫・調達先複数化で対応。
株主還元
ゆり: 株主還元だけを見ての投資はダメですが、長期で買う前提の場合は現在値を知っておきましょう。
- 発行済株式総数: 49,757,821株(5期を通じて増減なし)
- 自己株式数: 3,506,542株(自己保有割合 7.05%。ほかに役員報酬BIP信託口が802,798株・約1.61%を保有し、合算で約8.66%)
- 1株当たり年間配当: 125円(中間60円・期末65円。5年で50円→125円と毎期増配、減配なし)
- 配当利回り: 4.34%(参考株価2,879円ベース)
- 配当性向: 57.7%(連結、分析者計算。前期は純利益の谷のため93.0%)
- 自己株式取得: 2024/3期に約52.4億円(300万株)を実施。当期はほぼなし。取得した自己株式の消却はしていない
- 配当方針: 2024/3期・2025/3期の有報ではDOE3.0%以上を目安と明示していたが、当期有報ではその記載が消え「安定した配当を継続」との記述に戻った(理由の明示はなく、NOK統合・新中計移行期のためと推測)
- ストック型収益に対する配当割合: セグメント別売上高が抽出データにないため未計算。参考として配当総額57.81億円は連結売上高の約3.3%
7. 補足: データの読み方と注意点
参考株価は本記事を作成した時点の値(2,879円、2026-07-10終値)を使用しています。2026年10月1日に予定される共同株式移転(NOK Group株式会社の設立、移転比率1:1)が実行されると、株価指標の前提が変わる点にご注意ください。
財務数値は連結(日本基準)ベースで整理しています。時価総額・PER・配当利回り・ネットキャッシュ比率は参考株価を前提とした参考値で、自己株式は控除していません。
ネットキャッシュは、現金及び預金と短期の有価証券(売却時の税負担を見込んだ7掛け評価)の合計から有利子負債を差し引いた値です。この会社の貸借対照表には流動資産の「有価証券」科目がないため、実質的に現金及び預金から有利子負債を引いた値になっています。投資有価証券を含めた広義の参考値も、同様に投資有価証券を7掛けで評価しています。5年推移表のネットキャッシュ比率は、各期の有報提出日の終値と当時の発行済株式総数から算出した各期の時価総額に基づく参考値です(終値: 2022-06-23 985円/2023-06-27 1,706円/2024-06-25 1,903円/2025-06-24 1,863円/2026-06-22 2,929円)。前期比較・注目ポイント・指標まとめのネットキャッシュ比率は記事作成時点の時価総額に基づくため、5年推移表とは基準が異なります。
有価証券報告書の抽出データに経営成績の増減説明(MD&A)とセグメント別の売上・利益内訳が含まれていないため、キャッシュ・フローの増減理由の一部(その他負債の増加の中身など)は財務データからの分析者推定・整理を含みます。
現金及び現金同等物(当期末321.54億円)には貸借対照表の「現金及び預金」(336.81億円)と範囲の差があり、水準が一致しません。
剰余金の配当は定款の定めに基づき取締役会決議で決定される会社で、当事業年度の配当は1株当たり125円(うち中間配当60円)と決定済みです。
財務諸表は EDINET のデータから自動取得しているため、正確性に欠ける可能性があります。
本記事は EDINET 提出の有価証券報告書(第72期、2026年6月22日提出)をもとに作成した情報整理記事です。 特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。 投資判断はご自身の責任でお願いします。