決算分析

中部鋼鈑株式会社
2026-03期 有報5年推移分析

公開日: 2026/07/21

売上横ばい、利益3分の1 | 有価証券報告書 2026年3月期

参考株価と時価総額

項目
前提記事作成時点の参考株価で算出
株価2,046円
発行済株式総数28,000,000株
時価総額572.9億円

利益は3分の1、それでも増配 ―― 中部鋼鈑2026年3月期


提出日:2026-06-22 / 会計期:2026年3月期

項目前期当期前期比
売上高510.47億円511.03億円+0.1%
営業利益27.04億円9.23億円-65.9%
営業利益率5.30%1.81%

ようか | 泣きつく

中部鋼鈑!!

売上はほぼ同じなのに、営業利益が -65.9%!!

利益率も一緒に3分の1になってるよー!!


やよい | 説明

しかし、増配しておるぞ

項目前期当期前期比
1株当たり年間配当101円104円

ようか | キョトン

……え?

利益が3分の1で、増配??

大丈夫なん???


やよい | 説明

さて、中身はどうかの。

順に確かめていくぞ。


目次

  • 会社概要: 名古屋の電炉厚板メーカー
  • 収益構造: 市況と投資の装置産業
  • 前期からの変化: 事故の影響が続いた1年
  • 当期の注目ポイント: 数字の焦点
  • 5年推移の財務諸表まとめ: ピークから谷へ
  • 指標まとめ: 稼ぐ力と安全性
  • 補足: データの読み方と注意点

1. 会社概要: 名古屋の電炉厚板メーカー

ようか | 笑顔

中部鋼鈑かぁ、なんとなく分厚い鉄板を作っている会社ってのは分かる!!

やよい姉!解説よろしく!!


やよい | 自信あり

うむ!わらわが解説してやるぞ。

中部鋼鈑は名古屋に本社と工場を構える鉄鋼メーカーじゃ。

鉄スクラップを電気炉で溶かして厚板を作り、売ることで稼いでおる。


ゆり | 無表情

まとめたのです

区分内容
主力商品・サービス電気炉で作る厚板鉄鋼製品(単体売上が連結の約93%)
その他商品グリスフィルターのレンタル・広告看板、運送・危険物倉庫、プラント設計・施工
収益形態厚板市況と鉄スクラップ・エネルギー価格に連動するフロー型中心
開示区分鉄鋼関連・レンタル・物流・エンジニアリングの4セグメント

ようか | 驚き

スクラップを溶かして鉄板にするって、ほぼ錬金術じゃん!?

廃品回収で無限に儲かるってこと!?


やよい | あきれ顔

そう単純ではないのじゃ。

鉄スクラップは相場商品ゆえ、仕入れも売値も市況次第じゃ。


ゆり | 無表情

厚板の製造販売が収益のほぼ全てで、

市況と工場の稼働に業績が左右される会社なのです。


やよい | 説明

しかも2025年1月に製鋼工場で事故が起き、

電気炉を含む生産が長く止まってしまったのじゃ。


ようか | 泣きつく

それは大変だー


やよい | 説明

しかし、注目は当期に販売を始めた環境配慮型電気炉鋼材「すみれす」じゃ。

電気炉は高炉より CO2 排出が少なく、脱炭素の流れに乗りたい姿勢が見えるのぅ。

2. 収益構造: 市況と投資の装置産業

ゆり | 無表情

収益に対する企業姿勢はどうなのでしょう?


やよい | 自信あり

うむ、よい指摘じゃ。

報告書の24中期経営計画では、時価総額 1,000億円

鉄鋼製品販売 80万トン、連結経常利益 150億円

ROE 10% を掲げておる。

後ほど詳しく出るが、現在値からすると、かなり強気の目標じゃな。


ようか | キョトン

事故があっても、その目標は変えてないの?


やよい | 説明

うむ、事故後も中計目標は取り下げておらん。


ゆり | 真剣

3ヶ年で約 120億円 規模の戦略投資を計画し、

電気炉の更新だけで総額 95.28億円 を投じる計画と書かれているのです。

投資も大きそうです。


やよい | 説明

会社自身が「不断の合理化投資が不可欠」と明言する装置産業じゃ。

設備にお金を入れ続けて、稼ぐ力を底上げする姿勢が明確じゃな。

今後は新電気炉の安定稼働と、投資に見合う販売量の回復を見ていく必要があるな。

3. 前期からの変化: 事故の影響が続いた1年

売上・利益はどう動いた?

ようか | 自信あり

さっきあったけど、売上と利益は…


やよい | 説明

そうじゃ。

冒頭でも見たとおり、売上はほぼ同じなのに営業利益は3分の1になっておる。

項目前期比較前期当期
売上高510.47億円511.03億円
営業利益27.04億円9.23億円
営業利益率5.30%1.81%
親会社株主純利益17.31億円12.75億円

ようか | 泣きつく

だよねー


ゆり | 無表情

どこで減ったのでしょう?


やよい | 真剣

原価と販管費じゃ。

売上原価率が 86.0% から 88.7% へ上がり、

売上総利益が 13.85億円 減った。

そこへ販管費の増加 3.97億円 も重なったのじゃ。


ようか | 泣きつく

製鋼工場事故があったって言ってたもんなー!!


ゆり | 無表情

鉄スクラップやエネルギーの値段の高騰も続いているのです。

需要が戻りきらず、コストだけ乗ったということですね。

向かい風なのです


ようか | キョトン

あれ、でも純利益は営業利益ほど凹んでないね?

▲26.3%で済んでるよ?


やよい | 説明

営業の外で、一時的な臨時収入があったからじゃ。

投資有価証券売却益 4.82億円(前期1.05億円)と、

受取保険金 2.19億円 が営業減益を和らげた。


ゆり | 無表情

法人税等の支払額が 29.53億円 から 3.90億円 へ減り、

5.81億円 の税還付もあったようです。


ようか | 笑顔

なーんだ!! 一安心か!!


やよい | あきれ顔

まぁそうはならぬ。

売却益・保険金・税還付はいずれも一過性じゃ。

ふだんの商売で稼ぐ力が営業利益 9.23億円 まで下がっておる点は変わらんぞ。

手元資金とネットキャッシュは?


ようか | 驚き

キャッシュもピンチか!?


やよい | あきれ顔

明らかに減ってはおる。

項目前期比較前期当期
現金及び預金174.41億円96.58億円
現金及び預金の対資産率20.6%11.4%
有価証券(短期)124.90億円90.78億円
有利子負債0億円0億円
ネットキャッシュ261.84億円160.13億円
ネットキャッシュ比率45.7%28.0%

ようか | 泣きつく

現金が 77.83億円 も減ってるんだけど!?

これってやっぱピンチじゃん!!


ゆり | 笑顔

一応、有利子負債は0なのです


やよい | あきれ顔

減った現金の行き先は、主に売上債権と棚卸資産じゃな。


ようか | キョトン

どゆこと?


やよい | 説明

配当 27.37億円 の支払いも重なったが、

生産回復に対して運転資本に回した、という推測ができるのじゃ


ようか | 自信あり

よく分からんけど、有利子負債は0で無借金状態、

キャッシュは生産の資金に回したということで覚えておくよ


やよい | 説明

まぁこれだけ見ても分からぬと思うが

次のCFの話でまた出てくるので安心せい

フリーCFはどうなった?

ようか | キョトン

項目前期比較前期当期
営業CF215.25億円△58.39億円
投資CF△90.91億円0.07億円
フリーCF124.34億円△58.32億円

フリーCFが △58億円 って…

前期は +124億円 だったのに…

そもそも営業CFが △58億円 って…


やよい | 説明

これも先ほどの運転資本の話の続きじゃな。

そもそも前期の +215.25億円 のほうが、普通ではなかったのじゃ。


ようか | キョトン

普通じゃない?

単純にいっぱい稼いだんじゃないの?


やよい | 説明

いや、稼いだというより、昔の売掛金の回収と在庫の販売だけが進んだ形だったのじゃ。

事故が起きた2025年1月から前期末までは生産が止まり、新しい売掛金や在庫は生まれない状況となった。

つまり、資金を捻出して生産し在庫を作る、それを売って売掛金にする、前の売掛金が現金化される、

という流れの中の 資金を捻出して生産し在庫を作る という部分が止まったわけじゃ。


ゆり | 無表情

確かに、期末の残高で見ると分かりやすいのです。

期末売上債権棚卸資産
2024/3期末(事故前)270.82億円135.74億円
2025/3期末(前期)103.12億円56.27億円
2026/3期末(当期)160.81億円107.11億円

ようか | キョトン

えーと…

24年は売上債権が 270億で 棚卸資産が 135億、

25年は売上債権が 103億で 棚卸資産が 56億か…


やよい | 自信あり

見てみぃ

売掛金を回収し、在庫が少なくなっておるじゃろ

結果、キャッシュが膨らんだ、というわけじゃ。


ようか | 驚き

なるほど!!

そういうことか!!


やよい | 自信あり

当期は徐々に生産が戻ってくるにつれ、売掛金と在庫を積み直す番になった。

その分の現金がまた現場へ出ていったのが、営業CFマイナスの正体じゃ。

前期の異常なプラスの裏返し、つまり反動じゃな。

しかも残高は、まだ事故前の水準にも届いておらん。


ゆり | 真剣

CFの明細でも確認できるのです。

  • 営業CF要因(主因):
    • 売上債権の増減: 前年差 △225.4億円
    • 棚卸資産の増減: 前年差 △130.3億円
  • 相殺要因:
    • 仕入債務の増加 +67.5億円
    • 法人税等の支払額の減少 +25.6億円
    • 税還付 +5.8億円
  • 投資CF要因:
    • 有価証券の取得による支出が 86.0億円 減りほぼゼロへ改善

ようか | 驚き

だから、さっきのキャッシュは生産の資金に回した話に繋がるのか!!


やよい | 説明

うむ、そういうことじゃ。

ようかにしては、物分かりが良い。

ただし設備投資は総額 32.63億円 と、

減価償却費 21.59億円 より多くお金を使う状態が続いておる。


ゆり | 真剣

電気炉更新の残り投資もあるのです。

総額 95.28億円 のうち、支払済みは 55.02億円 なのです。


やよい | 説明

増産も省エネも、設備投資があってこそじゃな。


ゆり | 微笑み

営業CFのマイナス自体は、事故から元へ戻る途中で起きた反動と見てよさそうなのです。


やよい | 真剣

ただし、安心しきるのは早いぞ。

運転資本の出入りを取り除いてざっくり概算すると、

営業CFの中身は前期の約 +40億円 から当期は約 +22億円 へ半分ほどに減っておる。

反動を差し引いても、ふだんの商売で現金を稼ぐ力そのものが弱っておると推測できるのじゃ。


ゆり | 真剣

投資はこれからも続くので、現金を稼ぐ力が戻るかが次の焦点なのです。

4. 当期の注目ポイント: 数字の焦点

ようか | 泣きつく

ゆり姉ぇ~わたしにも分かるようにポイントまとめて~😢


ゆり | 微笑み

まとめてみました


▶ 売上高は前期比 +0.1%511.03億円 と横ばいでしたが、営業利益は △65.9%9.23億円 で5期で最低なのです。

▶ 減益の主因は売上原価率の上昇(86.0%→88.7%、売上総利益 △13.85億円)で、製鋼工場事故の影響継続と原料・エネルギー高が背景なのです。

▶ 純利益は △26.3% にとどまりましたが、投資有価証券売却益 4.82億円・受取保険金 2.19億円・税還付 5.81億円 という一過性の支えがあるのです。

▶ 手元資金(現金及び預金+有価証券×0.7)は △38.8%160.13億円 に減少。主因は生産回復に伴う売上債権・棚卸資産への資金シフトなのです。

▶ フリーCFは 124.34億円 から △58.32億円182.66億円 悪化。営業CFの運転資本要因が主因なのです。

▶ それでも有利子負債ゼロで、ネットキャッシュは時価総額の 28.0% 分。配当は 104円 を維持し、自己株式取得枠 17億円 も決議したのです。

5. 5年推移の財務諸表まとめ: ピークから谷へ

ようか | 笑顔

前期との違いは分かったけど、ちょっと長いスパンで見るとどうなんだ!?


やよい | 自信あり

うむ、まずは稼ぐ力を見ていこう。


項目2022/3期2023/3期2024/3期2025/3期2026/3期
売上高644763678510511
当期純利益3886711713
営業利益56123104279
営業利益率8.6%16.1%15.4%5.3%1.8%

やよい | 説明

ようか、ここから何を見る?


ようか | 自信あり

分かった、事故さえ直れば即ピークの 763億円 に戻るんでしょ!?

出来立ての電気炉なら余裕じゃん!


やよい | あきれ顔

そう簡単ではないのじゃ。

この5年は山と谷がはっきりしておってな。

2023/3期は高炉メーカー各社の値上げで厚板市況が高値へ切り上がり、

営業利益 122.61億円 のピークを付けた。

それが2025年1月の製鋼工場事故で一変したのじゃ。

2024年10月に更新したばかりの新電気炉を含む生産が長期休止し、

売上はピーク比 ▲33%、営業利益率は 1.81% まで落ちておる。


ゆり | 真剣

当期の鉄鋼製品販売量は 45万トン と、中計目標 80万トン の6割弱にとどまるのです。


やよい | 説明

うむ、ピークは市況が高く跳ね上がったおかげの数字ゆえ、

戻るには稼働の回復と市況の両方がそろう必要があるのじゃ。


やよい | 自信あり

次にキャッシュの流れを追っていくぞ。


項目2022/3期2023/3期2024/3期2025/3期2026/3期
現金及び預金8310913517497
現金及び預金の対資産率10.7%12.4%14.4%20.6%11.4%
ネットキャッシュ169211184262160
ネットキャッシュ比率65.2%37.3%20.4%46.4%28.5%
フリーCF221042124-58

ゆり | 無表情

業績が急落しても、手元のお金の厚みは大きくは崩れていない、ということですか?


やよい | 説明

うむ、そういうことじゃ。

5期を通じて有利子負債ゼロのまま、ネットキャッシュ 160〜262億円 を保っておる。

利益剰余金 637.28億円 という過去の蓄積が土台にあるからじゃ。

ただし営業CFは運転資本次第で △58億円 から +215億円 まで振れやすいゆえ、

単年のCFで一喜一憂しないことじゃな。


ようか | キョトン

グラフの折れ線がガタガタ動いてるのは何!?


やよい | 説明

あれは主に株価の動きじゃ。

終値が 859円 から 2,987円 まで上がり、その後 2,007円 へ下がっておるからのう。

手元のお金そのものより、分母の会社の値段が動いた影響が大きいのじゃ。


ゆり | 微笑み

なるほど、理解できました。

さらに詳細に知りたい人向けに、財務諸表をまとめたので、必要な方は以下を見るといいのです。

▼ 財務諸表を見る

ゆり

詳細に知りたい人向けに、財務諸表まとめたのです。

▼ BS(貸借対照表)

項目2022/3期2023/3期2024/3期2025/3期2026/3期
現金及び預金8310913517497
流動資産526606613466460
有形固定資産178190214245250
総資産777881935846846
流動負債1061331507578
固定負債1110111010
純資産661737775760757
自己資本比率84.2%82.9%82.1%89.0%88.6%

▼ PL(損益計算書)

項目2022/3期2023/3期2024/3期2025/3期2026/3期
売上高644763678510511
売上原価536585521439453
売上総利益1081781577258
営業利益56123104279
親会社帰属純利益3886711713

▼ CF(キャッシュ・フロー計算書)

項目2022/3期2023/3期2024/3期2025/3期2026/3期
営業CF△1210139215△58
投資CF34△913△910
財務CF△6△20△45△30△28
フリーCF221042124△58
現金増減16△9△494△86

(連結・日本基準、単位は億円。現金増減は現金及び現金同等物の増減額を指す)

6. 指標まとめ: 稼ぐ力と安全性

やよい | 自信あり

ここまでを大まかにまとめよう。

ようか、最後にまとめるのじゃ。


ようか | 自信あり

新電気炉が安定稼働すれば、販売量45万トンから中計の 80万トン へ巻き返すチャンスはあるはず!

「すみれす」みたいな脱炭素の流れに乗れそうな商品と、たっぷりある手元のお金からの株主還元にも注目だな!


ゆり | 微笑み

さらなる分析用は下を開いて見るのです。

分析用データを見る

指標まとめ(2026年3月期)

やよい: 単純な数値では測れぬが、バリュエーション指標としてはPEREBITDAROICあたりを、財務健全性は流動比率EBITDA/利息あたりを、株主還元余地は現金比率ネットキャッシュ比率を指標として見るとよいぞ。

指標算出値見方
PER44.93倍時価総額 ÷ 親会社株主純利益。利益急落で高倍率に見える点に注意
現金比率11.42%現金及び預金 ÷ 総資産。手元資金(現金+有価証券)ベースでは22.15%
流動比率587%流動資産 ÷ 流動負債。短期の支払い余力
ネットキャッシュ160.13億円現金96.58億円 + 有価証券90.78億円×0.7(63.55億円) − 有利子負債0円
ネットキャッシュ比率27.95%ネットキャッシュ ÷ 時価総額。投資有価証券(×0.7)込みの参考値は42.33%
EBITDA30.82億円営業利益 + 減価償却費。本業の資金創出の目安
EBITDA/自己資本4.11%EBITDA ÷ 自己資本。5年前は12.19%あった
EBITDA/利息342.44倍支払利息は0.1億円未満で、利払い負担は事実上無し
ROIC0.86%税引後営業利益 ÷ 投下資本。ピークの2023/3期は11.75%

リスク

ようか: 有報からの抜粋だぜ!

  • 厚板市況・高炉メーカーの価格政策: 販売価格は高炉大手の値決めに連動する市況リスク。5年間一貫して筆頭級の記載。
  • 鉄スクラップ価格・エネルギー単価: 主原料と電力コストの変動。当期の減益要因としても顕在化。
  • 重大な災害、事故: 2025年報から「当連結会計年度中に発生したような重大な事故」と、実際の製鋼工場事故を踏まえた表現に変化。生産拠点が名古屋に集中する災害リスクも併記。
  • 資材調達(当期新設): 地政学リスクによる海外調達資材の途絶。
  • カーボンニュートラルへの対応: 2026年度からの排出量取引制度の本格稼働によるコスト上昇を当期に明記。
  • 設備投資: 電気炉更新など大型投資の計画変更・回収リスク。総額95.28億円・2027年3月完了予定へ増額・延期済み。
  • その他: 品質保証、情報漏洩・サイバーセキュリティ、人材確保、投資有価証券の価値変動など。リスク項目は5年で6項目から12項目へ増加。

株主還元

ゆり: 株主還元だけを見ての投資はダメですが、長期で買う前提の場合は現在値を知っておきましょう。

  • 発行済株式総数: 28,000,000株(2025年3月に2,200,000株を消却し30.2百万株から減少)
  • 自己株式数: 908,678株(自己保有割合 3.24%。2026年5月決議の取得枠を消化中で、提出日現在は1,024,078株へ増加)
  • 1株当たり年間配当: 104円(中間50円・期末54円。期末54円は2026年6月25日開催の定時株主総会の決議事項)
  • 配当利回り: 5.08%(参考株価2,046円ベース)
  • 配当方針: 24中計期間はDOE(自己資本配当率)3.5%以上を基準とし、当期実績は3.7%。利益連動ではないため単体配当性向は315.7%に達する
  • 自己株式取得: 2026年5月12日決議の上限900,000株・17億円(期間2026年5月〜11月)。提出日現在115,400株・2.35億円を取得済み
  • 資本政策: 2026年2月に「2027年度末を目途に自己資本を700億円程度まで圧縮」と公表(当期自己資本749.64億円)
  • 収益のほぼ全てが市況連動のフロー型のため、配当は市況・稼働の回復に依存。配当総額28.16億円は連結売上の約5.5%に相当

7. 補足: データの読み方と注意点

参考株価は本記事を作成した時点の値(2,046円、2026-07-10終値)を使用しています。

財務数値は連結(日本基準)ベースで整理しています。時価総額・PER・配当利回り・ネットキャッシュ比率は参考株価を前提とした参考値で、自己株式は控除していません。

ネットキャッシュは、現金及び預金と短期の有価証券(売却時の税負担を見込んだ7掛け評価)の合計から、有利子負債を差し引いた値です。投資有価証券込みの参考値も、投資有価証券を同様に7掛けで評価しています。5年推移表のネットキャッシュ比率は、各期の有報提出日の終値と当時の発行済株式総数から算出した各期の時価総額に基づく参考値です(終値: 2022-06-24 859円[名証]/2023-06-23 1,876円/2024-06-26 2,987円/2025-06-20 2,016円/2026-06-22 2,007円)。前期比較・注目ポイント・指標まとめのネットキャッシュ比率は記事作成時点の時価総額に基づくため、5年推移表とは基準が異なります。

有価証券報告書に経営成績の増減説明(MD&A)やセグメント別の売上・利益内訳が収録されていないため、運転資本の増減理由、受取保険金と事故の対応関係、短期運用の縮小理由などは財務データからの分析者推定を含みます。

本文中の売上債権残高は「受取手形及び売掛金+電子記録債権」、棚卸資産残高は「商品及び製品+仕掛品+原材料及び貯蔵品」の合算値です。「運転資本の出入りを取り除いた営業CF」は、CF計算書の小計から売上債権・棚卸資産・仕入債務の増減額を除いた分析者の概算値です。

現金及び現金同等物には譲渡性預金等が含まれるとみられ、貸借対照表の「現金及び預金」と水準が一致しない年があります。

期末配当54円は2026年6月25日開催の定時株主総会の決議事項であり、提出時点では予定です。

財務諸表は EDINET のデータから自動取得しているため、正確性に欠ける可能性があります。

本記事は EDINET 提出の有価証券報告書(第102期、2026年6月22日提出)をもとに作成した情報整理記事です。 特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。 投資判断はご自身の責任でお願いします。