参考株価と時価総額
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 前提 | 2026-06-26時点の参考株価 |
| 株価 | 66,150円 |
| 発行済株式総数 | 12,372,000株 |
| 時価総額 | 8,184.1億円 |
売上は過去最高、なのに ―― MARUWA2026年3月期
提出日:2026-06-12 / 会計期:2026年3月期
| 項目 | 前期 | 当期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 718.5億円 | 744.8億円 | +3.7% |
ようか | 笑顔
MARUWA って会社 売上が過去最高だって!!
やよい | あきれ顔
騒ぐでない。
次も見るのじゃ。
| 項目 | 前期 | 当期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 営業利益(+率) | 269.1億円(37.5%) | 249.8億円(33.5%) | -7.2% |
| フリーCF | 176.7億円 | -48.2億円 | マイナス転落 |
ようか | キョトン
フリーCFマイナス転落…
利益額も減ってる…
やよい | 自信あり
そこじゃ。
増収・減益・現金流出。
この3つが同じ期にそろった。
今から確かめていくぞ。
目次
- 会社概要
- 収益構造
- 前期からの変化
- 当期の注目ポイント
- 5年推移の財務諸表まとめ
- 指標まとめ
- 補足
1. 会社概要: セラミックの実力派!?
ようか | 笑顔
MARUWAって、何の会社だっけー?
やよい姉、解説よろしく!
やよい | あきれ顔
仕方のないやつじゃな。
事業の中身はこうなっておる。
やよい | 説明
MARUWAは半導体や車載、情報通信向けのセラミック部品で稼ぐ会社じゃ。
照明機器なども手がけておる。
海外の生産・販売比率が高いのが特徴じゃな。
ゆり | 無表情
まとめたのです
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主力商品 | 半導体・車載・情報通信向けセラミック部品 |
| その他商品 | 照明機器、医療用・水栓用製品など |
| 収益形態 | 製品の製造販売(モノを売る型) |
| 開示区分 | 電気機器(東証プライム上場) |
ようか | 自信あり
なるほど!
スマホの中にも入ってそうだな!
やよい | あきれ顔
ふむ、的外れではないぞ。
高熱伝導基板など、機器の内部で活躍する部品が多いのじゃ。
ゆり | 無表情
国内だけでなく、海外子会社の売上が連結の柱になっています。
世界中に部品を供給する会社なのです。
2. 収益構造: 攻めの設備投資が始まった!?
ゆり | 無表情
この会社は、稼いだお金をどう使う姿勢なのでしょう?
やよい | 説明
よい問いじゃ。
当期は投資CFが -217.6億円 と大きく膨らんでおる。
中身はほぼ設備投資じゃな。
ゆり | 無表情
有形固定資産の取得による支出が、
前期の 99.1億円 から 224.7億円 へ増えたのです。
ようか | 驚き
倍以上!? 何をそんなに買ったんだ!?
やよい | 説明
有報によれば、セラミック部品事業における新工場の建設と、
新規の機械設備の導入で、全体 225.3億円 の設備投資じゃ。
ゆり | 無表情
これから来る需要に向けて、生産能力を広げている、ということですね。
やよい | 自信あり
うむ。
問題は、その投資がいつ売上と利益で返ってくるかじゃ。
そこは来期以降の宿題になる。
3. 前期からの変化: 増収でも利益は一服!?
売上高と営業利益
ようか | 笑顔
売上!! 過去最高!!
やよい | 説明
冒頭の話に入るぞ。
売上は増えたが、営業利益はむしろ減っておる。
| 項目 | 前期 | 当期 | 前期比較 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 718.5億円 | 744.8億円 | ↑ |
| 営業利益 | 269.1億円 | 249.8億円 | ↓ |
| 営業利益率 | 37.5% | 33.5% | ↓ |
ゆり | 無表情
増収でも、採算は前期より下がったのです。
ただ、利益率は 33.5% でまだ十分に高い水準ではあります。
ようか | 驚き
なんで売上が増えたのに利益が減るんだ!?
ゆり | 無表情
売上原価が増え、
売上総利益はわずかに減少。
さらに販管費も増えたのです。
| 項目 | 前期 | 当期 | 前期比較 |
|---|---|---|---|
| 売上原価 | 323.8億円 | 353.2億円 | ↑ |
| 売上総利益 | 394.7億円 | 391.6億円 | ↓ |
| 販管費 | 125.6億円 | 141.8億円 | ↑ |
やよい | 説明
増収分を、原価と販管費の増加が食った形じゃな。
費目の内訳までは開示情報からは追い切れぬが、
減価償却費は 46.9億円 から 53.3億円 へ増えておる。
恐らく半導体需要による大型投資が始まった点は、覚えておくのじゃ。
現金及び預金とネットキャッシュ
ようか | 笑顔
現金、キャッシュはどうなったんだ!?
やよい | 説明
当期は手元資金が少し減っておる。
ネットキャッシュもじゃ。
| 項目 | 前期 | 当期 | 前期比較 |
|---|---|---|---|
| 現金及び預金 | 717.9億円 | 671.9億円 | ↓ |
| 現金の対資産率 | 50.5% | 41.3% | ↓ |
| ネットキャッシュ | 718.3億円 | 672.4億円 | ↓ |
ゆり | 無表情
MARUWAは有利子負債をほぼ持たない会社です。
やよい | 説明
手元資金が減ったのは、投資に回したからじゃろうな
ようか | 笑顔
その分、売上を伸ばせばいいってことだな!!
フリーCF
ようか | 驚き
フリーCFって、稼いだ現金から投資を引いたやつだよね!?
そこはどうなったの!?
やよい | あきれ顔
そこが当期いちばんの変化じゃ。
プラスから、まるごとマイナスへ転げ落ちておる。
| 項目 | 前期 | 当期 | 前期比較 |
|---|---|---|---|
| フリーCF | 176.7億円 | -48.2億円 | ↓ |
やよい | 説明
マイナスに振れた理由は2つじゃ。
- 営業CF要因: 稼ぎそのものが落ちた。
- 投資CF要因: 設備投資が一段と膨らんだ。
- 相殺要因: 財務CFはほぼ横ばいで、流れを変える規模ではない。
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 営業CF | 253.5億円 | 169.3億円 |
| 投資CF | -76.8億円 | -217.6億円 |
| 財務CF | - | -12.2億円 |
ようか | キョトン
稼ぎが落ちたってこと!?
利益はそんなに減ってないのに!?
ゆり | 無表情
要因をまとめてみたのです
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 税引前利益 | 271.6億円 | 264.2億円 |
| 売上債権の増減 | +22.5億円 | -10.4億円 |
| 棚卸資産の増減 | - | -42.6億円 |
| 法人税等の支払い | 60.1億円 | 92.4億円 |
やよい | 説明
税引前利益はごくわずかな減少で、営業CFの落ち込みの主役は別なのが分かる。
売上債権は前期の回収超から当期は増加へ転じ、棚卸資産も増加した。
法人税等の支払いも増えておる。
つまり、運転資金の積み上がりと税金の支払い増が要因じゃ。
そこへ投資を一気に増やしたのが重なった、ということじゃな。
4. 当期の注目ポイント: 増収・減益・投資先行の期!?
ようか | 笑顔
ゆり姉ぇ~わたしにも分かるようにまとめて~
ゆり | 無表情
まとめましたー
▶ 売上高は前期比 +3.7% と増収なのです。
▶ 営業利益は -7.2%(249.8億円) で、利益はやや後退したのです。
▶ 手元資金は前期比 -6.4% と減少したのです。
▶ フリーCFは前期比 -127.3% でマイナス転落したのです。
▶ フリーCFの主因は営業CFの低下で、投資CFの拡大も重なったのです。
▶ ネットキャッシュは 672.4億円 で、有利子負債をほぼ持たない財務なのです。
5. 5年推移の財務諸表まとめ: 山と谷を確認!?
ようか | キョトン
前期との違いは分かったけど、もっと長いスパンで見るとどうなんだ?
やよい | 説明
うむ。まずは稼ぐ力からじゃ。
| 項目 | 5年前 | 4年前 | 3年前 | 2年前 | 当期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 543億円 | 588億円 | 616億円 | 718億円 | 745億円 |
| 当期純利益 | 134億円 | 150億円 | 152億円 | 192億円 | 182億円 |
| 営業利益 | 182億円 | 201億円 | 198億円 | 269億円 | 250億円 |
| 営業利益率 | 33.5% | 34.3% | 32.2% | 37.5% | 33.5% |
やよい | 説明
ようか、ここから何を読む?
ようか | 自信あり
まだまだ伸びそうだな!
やよい | あきれ顔
そう簡単ではないわ
ゆり | 無表情
利益率は期ごとに上下がありますが
30%台で高く推移しているのです
やよい | あきれ顔
そうじゃな
この利益がどのようにキャッシュに回っているのか
そのキャッシュをどうしているのかが重要じゃな
やよい | 説明
では、次にそのキャッシュの流れじゃ。
| 項目 | 5年前 | 4年前 | 3年前 | 2年前 | 当期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 現金及び預金 | 446億円 | 498億円 | 553億円 | 718億円 | 672億円 |
| 現金の対資産率 | 46.5% | 46.1% | 45.1% | 50.5% | 41.3% |
| ネットキャッシュ | 447億円 | 499億円 | 554億円 | 718億円 | 672億円 |
| ネットキャッシュ比率 | 5.5% | 6.1% | 6.8% | 8.8% | 8.2% |
| フリーCF | 112億円 | 69億円 | 64億円 | 177億円 | -48億円 |
ようか | 自信あり
キャッシュも増えているな!
ゆり | 無表情
しかし、当期はやや減ったのです。
これも、投資を増やしたためですか?
やよい | 説明
うむ。
手元資金を取り崩してでも設備へ投じた期、ということじゃな。
フリーCFは過去4期ずっとプラスを保っていたが、当期だけマイナスへ振れておる。
キャッシュは厚めに持っておき、投資へ回す姿勢なのじゃろうな。
ようか | 自信あり
株主還元は?
ゆり | 悲しい
財布の厚さのわりに、還元は控えめなようです。
自社株買いもしていないのです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年間配当 | 102円(前期比+8円) |
| 配当性向 | 6.9% |
| 配当利回り | 0.15% |
| 自社株買い | なし(単元未満株の買取りのみ) |
ネットキャッシュ 672.4億円 に対して、年間の配当総額は 約12.6億円 です。
やよい | 説明
とはいえ、上場以来30期の累進配当・13期連続増配という記録持ちでもある。
来期も 110円 への増配を予定しておるぞ。
ただし「記録を守って少しずつ増やす」型で、利益や手元資金の厚さには連動せん。
有報の方針にも配当性向などの数値目標はなく、還元より成長投資と研究開発を優先する書きぶりじゃな。
ようか | キョトン
なるほど
ゆり | 微笑み
詳しく知りたい人向けに財務諸表をまとめたので、必要な方は以下をどうぞ。
▼ 財務諸表を見る
ゆり
詳細に知りたい人向けに、財務諸表まとめたのです。
▼ BS(貸借対照表)
| 項目 | 5年前 | 4年前 | 3年前 | 2年前 | 当期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 現金及び預金 | 446億円 | 498億円 | 553億円 | 718億円 | 672億円 |
| 流動資産 | 701億円 | 746億円 | 835億円 | 1003億円 | 1032億円 |
| 有形固定資産 | 235億円 | 310億円 | 367億円 | 394億円 | 573億円 |
| 総資産 | 959億円 | 1080億円 | 1225億円 | 1423億円 | 1627億円 |
| 流動負債 | 150億円 | 129億円 | 128億円 | 139億円 | 149億円 |
| 固定負債 | 13億円 | 9億円 | 5億円 | 5億円 | 6億円 |
| 純資産 | 797億円 | 942億円 | 1092億円 | 1279億円 | 1473億円 |
| 自己資本比率 | 83.1% | 87.2% | 89.1% | 89.9% | 90.5% |
▼ PL(損益計算書)
| 項目 | 5年前 | 4年前 | 3年前 | 2年前 | 当期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 543億円 | 588億円 | 616億円 | 718億円 | 745億円 |
| 売上原価 | 270億円 | 284億円 | 306億円 | 324億円 | 353億円 |
| 売上総利益 | 273億円 | 304億円 | 310億円 | 395億円 | 392億円 |
| 営業利益 | 182億円 | 201億円 | 198億円 | 269億円 | 250億円 |
| 親会社帰属純利益 | 134億円 | 150億円 | 152億円 | 192億円 | 182億円 |
▼ CF(キャッシュ・フロー計算書)
| 項目 | 5年前 | 4年前 | 3年前 | 2年前 | 当期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 営業CF | 148億円 | 156億円 | 172億円 | 254億円 | 169億円 |
| 投資CF | -35億円 | -88億円 | -108億円 | -77億円 | -218億円 |
| 財務CF | -11億円 | -19億円 | -14億円 | -15億円 | -12億円 |
| フリーCF | 112億円 | 69億円 | 64億円 | 177億円 | -48億円 |
| 現金増減 | 105億円 | 52億円 | 54億円 | 166億円 | -46億円 |
6. 指標まとめ: 稼ぐ力と安全性!?
やよい | 説明
ここまでを大まかにまとめよう。
- 稼ぐ力: 売上は5期連続で増加し、当期は 744.8億円 まで拡大した。
- 稼ぐ力: 営業利益率は 33.5% と高水準だが、第52期の 37.5% からは一服した。
- キャッシュの安全性: ネットキャッシュは 672.4億円 で、有利子負債をほぼ持たない。
- キャッシュの安全性: 自己資本比率は 90.5% と非常に厚い。
- 注意点: 当期はフリーCFが -48.2億円 とマイナスで、投資先行の期となった。
ようか | 自信あり
財務はめちゃくちゃ頑丈で、投資もガンガンやってる会社なんだな!
ゆり | 微笑み
さらに詳しい指標は下を開いて見るのです。
分析用データを見る
指標まとめ(2026年3月期)
やよい: 単純な数値では測れぬが、バリュエーション指標としては PER や EBITDA や ROIC あたりを、財務健全性は 流動比率 や EBITDA/利息 あたりを、株主還元余地は 現金比率 や ネットキャッシュ比率 を指標として見るとよいぞ。
| 指標 | 算出値 | 見方 |
|---|---|---|
| PER | 45.1倍 | 時価総額8184.1億円÷当期純利益181.6億円(参考株価ベース) |
| 現金比率 | 41.3% | 総資産に対する手元資金 |
| 流動比率 | 694.5% | 流動資産 ÷ 流動負債(流動負債 148.6億円) |
| ネットキャッシュ | 672.4億円 | 手元資金から有利子負債を控除した残高 |
| ネットキャッシュ比率 | 8.2% | ネットキャッシュ÷時価総額(参考株価ベース) |
| EBITDA | 303.1億円 | 営業利益に減価償却費等を加味 |
| EBITDA/自己資本 | 21.2% | 自己資本に対する稼ぐ力(参考値) |
| ROIC | 12.2% | 投下資本利益率(参考値) |
リスク
ようか: 有報からの抜粋だぜ!。
- 海外比率: 海外子会社の売上が連結の柱で、為替や海外景気の影響を受けやすい構成です。
- 投資負担: 当期は設備投資を大きく増やしており、投資が成果に結びつくまでの負担が読み取れます。
- 利益率の振れ: 売上が伸びても営業利益率やフリーCFが伴わない期があり、価格転嫁・原価・在庫の影響を確認する必要があります。
- 注記: 経営方針・事業等のリスクの該当節は、今回の本文からは明確に抽出できませんでした。
株主還元
ゆり: 株主還元だけを見ての投資はダメですが、長期で買う前提の場合は現在値を知っておきましょう。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 発行済株式総数 | 12,372,000株 |
| 自己株式数 | 32,100株 |
| 自己保有割合 | 0.26% |
| 1株当たり年間配当 | 102円 |
| 配当性向 | 6.9% |
| 配当利回り | 0.15% |
配当性向は5期で 11.1% → 3.2% → 7.3% → 7.0% → 6.9% と低めに推移しています。 配当利回りは参考株価66150円を前提とした参考値です。
7. 補足: データの読み方と注意点
株価は本記事を作成した時点での参考株価(66150円、2026-06-26時点)を使用しています。 PER、配当利回り、ネットキャッシュ比率は、この参考株価を前提とした参考値です。
EBITDA/利息は利息データが未取得のため未算出としています。
ネットキャッシュは有価証券等の補完を含む場合があります。
財務諸表は EDINET のデータから自動取得しているため、正確性に欠ける可能性があります。
本記事は EDINET 提出の有価証券報告書(第53期、2026年6月12日)をもとに作成した情報整理記事です。
特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。 投資判断はご自身の責任でお願いします。