決算分析

味の素株式会社
2026-03期 有報分析

公開日: 2026/06/18

売上・利益・手元資金・キャッシュ創出力の変化を5年で確認

参考株価と時価総額

項目
株価5146円 (記事作成時点)
発行済株式総数977,735,616株
時価総額50,314.3億円

売上・利益増

ようか | 笑顔

味の素って、食品のイメージが強いから売上が安定してそう!


やよい | 自信あり

売上高、事業利益、共に伸びておるぞ。

項目前期当期前期比較
売上高15,305.6億円15,837.2億円↑ 増加(+3.5%
事業利益1,593.0億円1,811.6億円↑ 増加(+13.7%

ようか | 笑顔

やっぱり!!

稼げてる!!


やよい | 微笑み

そうじゃな。

しかし単年だけ見るのは危険なので、もう少し中身を見ていくぞ!


目次

  • 会社概要: 稼ぎ方をひと目で確認
  • 収益構造: 事業の伸ばし方を読む
  • 前期からの変化: 直近の動き
  • 当期の注目ポイント: 数字の焦点
  • 5年推移の財務諸表まとめ: 山谷を確認
  • 指標まとめ: 稼ぐ力と安全性
  • 補足: データの読み方と注意点

1. 会社概要: 稼ぎ方をひと目で確認

ようか | 笑顔

味の素ね!!

さらさらかけておいしい会社!!

やよい姉! 解説よろしく!!

やよい | あきれ顔

おいしい会社とはなんじゃ。。

味の素は、うま味調味料から広がった調味料・食品が売上の柱じゃ。

一方で、利益の伸びを見ると、医薬用・食品用アミノ酸、CDMO、電子材料などを含むヘルスケア等もかなり重要になっておる。

ゆり | 通常

稼ぎ方を整理しておきました。

区分内容
主力事業調味料・食品。全体の約6割を占める
周辺の大きな食品事業冷凍食品。味の素冷凍食品や北米の冷凍食品事業
成長・高付加価値領域ヘルスケア等。医薬用・食品用アミノ酸、バイオファーマサービス(CDMO)、ファンクショナルマテリアルズ(電子材料等)
収益形態製品販売が中心。ヘルスケア等は電子材料の販売に加え、医薬中間体・原薬などの製造開発受託も
開示区分「調味料・食品」「冷凍食品」「ヘルスケア等」

ようか | キョトン

へー調味料が主力だけど、ヘルスケアなんてのもやってるのか

ゆり | 微笑み

収益は基本、製造・販売なのでフロー型の収益構造なのです

2. 収益構造: 事業の伸ばし方を読む

ゆり | 真剣

収益に対する企業姿勢はどうなのでしょう?

やよい | 説明

うむ。よい指摘じゃ。

企業姿勢は「パーパス経営で事業モデルを磨き込む」と整理するのが、報告書本文に近いのう。

主力事業を中心に、事業の幅と提供力で収益を作る姿勢が見える。

ゆり | 無表情

主力事業で安定を目指しつつも、周辺事業への投資に積極的という見方ですね。

やよい | 説明

うむ。そうじゃな。

今後は売上の伸びと、人員・設備・運転資金の負担を見ていきたいところじゃな。

3. 前期からの変化: 直近の動き

売上高と事業利益

ようか | 笑顔

売上と利益、伸びてるって言ってたよな!!

やよい | 自信あり

売上高は 15,305.6億円 から 15,837.2億円増加

事業利益は 1,593.0億円 から 1,811.6億円増加じゃ。

項目前期当期前期比較
売上高15,305.6億円15,837.2億円↑ 増加(+3.5%
事業利益1,593.0億円1,811.6億円↑ 増加(+13.7%

ようか | 笑顔

だよね!

手元資金とネットキャッシュ

ゆり | 真剣

キャッシュはどうなのです?

やよい | 説明

現金及び預金は 1,647.8億円 から 1,066.9億円減少

ネットキャッシュは -1,968.7億円 から -3,487.5億円減少じゃ

項目前期当期前期比較
現金及び預金1,647.8億円1,066.9億円↓ 減少(-580.9億円
ネットキャッシュ-3,238.0億円-3,487.5億円↓ 減少(-249.5億円

ようか | 驚き

あれ!?

稼いでたのに!?

ゆり | 無表情

ほんとですね

やよい | 説明

  • 有形固定資産が伸びておる: 主に外部購入による取得
  • 建設仮勘定 が大きい

つまり、工場・設備・建物などへの投資が増えておるということじゃな。

売り上げと利益をさらに伸ばすために攻めの投資を行ったとみるのが普通じゃ。

フリーCF

ようか | 泣きつく

フリーCFはどうなの!?

どっちなのー!!

やよい | 自信あり

フリーCFは伸びておるぞ。

1,325.2億円 から 1,551.2億円増加じゃ。

項目前期当期前期比較
フリーCF1,325.2億円1,551.2億円↑ 増加(+17.1%

ようか | 泣きつく

よかったー!

頑張ってるー!

ゆり | 無表情

後ほど、5年の推移を見ていきましょう。

4. 当期の注目ポイント

ようか | 笑顔

ゆり姉ぇ~わたしにも分かるようにポイントまとめて!

ゆり | 微笑み

当期の注目ポイントをまとめたのです。

▶ 売上高は前期比 +3.5% で、当期は 15,837.2億円 です。

▶ 事業利益は前期比 +13.7% で、当期は 1,811.6億円 です。

▶ 現金及び預金は前期比 -35.3% で、当期は 1,066.9億円 なのです。

▶ フリーCFは前期比 +17.1% で、当期は 1,551.2億円 なのです。

5. 5年推移の財務諸表まとめ: 山谷を確認

ようか | 驚き

前期との違いは分かったけど、ちょっと長いスパンで見ると!?

やよい | 説明

うむ、まずは稼ぐ力を見て行こう。

項目5年前4年前3年前2年前当期
売上高11,493.7億円13,591.2億円14,392.3億円15,305.6億円15,837.2億円
事業利益1,209.2億円1,353.4億円1,476.8億円1,593.0億円1,811.6億円
当期純利益1,224.7億円1,400.3億円1,420.4億円1,083.3億円1,961.2億円
事業利益率10.5%10.0%10.3%10.4%11.4%

やよい | 自信あり

ようか、ここから何を見る?

ようか | 笑顔

売上も、利益も順調! 順調!!

やよい | あきれ顔

うむ。それは間違いないが

利益率は数字ほど伸びておらんのじゃ

ようか | キョトン

たしかに

ゆり | 無表情

売上や利益の増加を狙うには、継続的に投資が必要な事業というのが分かりますね

やよい | 自信あり

そうじゃな。

利益をどの程度投資に回し、伸ばしていくか、経営の腕の見せどころじゃ

やよい | 自信あり

次にキャッシュの流れを追っていくぞ。

項目5年前4年前3年前2年前当期
現金及び預金1514.5億円1327.8億円1715.4億円1647.8億円1066.9億円
現金及び預金の対資産率15.8%13.6%15.2%14.8%9.7%
ネットキャッシュ-1,968.7億円-1,925.1億円-3,086.7億円-3,238.0億円-3,487.5億円
フリーCF840.1億円875.5億円356.4億円1,325.2億円1,551.2億円

ゆり | 無表情

ネットキャッシュで見ると大きく減少しているのです

やよい | あきれ顔

フリーCFの増減も大きいので、利益を上げるのに投資が必要な業態の難しさを感じるの

ゆり | 無表情

3年前のネットキャッシュの大きな減少から、今期のフリーCFの増加を見ると、投資がはまった形に見えるのです

やよい | 自信あり

そうじゃな。

しかし、投資対象として見ると、ネットキャッシュの減少は気になるところじゃな

ようか | 笑顔

…(難しくて分からん)

ゆり | 無表情

ようか?

ようか | 驚き

え!?

あ、味の素なくなってた気がするからスーパーいってこよ!!

やよい | あきれ顔


ゆり | 無表情

さらに詳細に知りたい人向けに、財務諸表まとめたので、必要な方は以下を見るといいのです。

▼ 財務諸表を見る

ゆり | 無表情

ご覧くださいです

▼ BS(貸借対照表)

項目2022-03-312023-03-312024-03-312025-03-312026-03-31
現金及び預金1514.5億円1327.8億円1715.4億円1647.8億円1066.9億円
流動資産5,814.2億円6,155.4億円7,096.3億円7,013.0億円7,041.7億円
有形固定資産5,223.1億円5,365.7億円5,874.1億円5,813.3億円6,473.8億円
総資産9,610.0億円9,739.4億円11,319.7億円11,128.6億円11,038.2億円
流動負債3,246.3億円3,396.4億円5,014.7億円3,845.9億円4,490.6億円
固定負債3,926.8億円3,491.2億円3,889.7億円5,232.7億円5,190.1億円
純資産3,472.3億円3,931.6億円4,050.7億円3,606.1億円3,319.0億円

▼ PL(損益計算書)

項目2022-03-312023-03-312024-03-312025-03-312026-03-31
売上高11,493.7億円13,591.2億円14,392.3億円15,305.6億円15,837.2億円
売上原価7,234.7億円8,887.3億円9,277.8億円9,797.9億円9,865.7億円
事業利益1,209.2億円1,353.4億円1,476.8億円1,593.0億円1,811.6億円
当期純利益1,224.7億円1,400.3億円1,420.4億円1,083.3億円1,961.2億円
親会社帰属純利益757.3億円940.7億円871.2億円702.7億円1,346.8億円

▼ CF(キャッシュ・フロー計算書)

項目2022-03-312023-03-312024-03-312025-03-312026-03-31
営業CF1455.8億円1176.4億円1680.7億円2099.0億円2393.5億円
投資CF-615.7億円-300.9億円-1324.3億円-773.8億円-842.3億円
財務CF-1230.6億円-1110.6億円-67.5億円-1376.8億円-2256.0億円
フリーCF840.1億円875.5億円356.4億円1325.2億円1551.2億円
現金増減-301.6億円-186.8億円387.6億円-67.6億円-580.8億円

7. 指標まとめ: 稼ぐ力と安全性

やよい | 自信あり

最後に指標としていくつか上げるぞ

ゆり | 無表情

指標まとめは下を開いて見るのです。

分析用データを見る

指標まとめ(2026-03期)

やよい | 説明

単純な数値では測れぬが、バリュエーション指標としてはPERやEBITDAやROICあたりを見るとよいぞ。

財務健全性は短期返済比率やEBITDA/利息、

株主還元余地は現金比率やネットキャッシュ比率を見るのじゃ。

指標算出値算出方法
PER37.36倍参考株価 ÷ 1株当たり利益
現金及び預金1066.9億円当期BSの現金及び預金
現金及び預金の対資産率5.89%現金及び預金 ÷ 総資産(総資産 11,038.2億円)
短期返済比率31.94%有利子負債 ÷ 流動負債
ネットキャッシュ-3,487.50億円現金及び預金 − 有利子負債
ネットキャッシュ比率-6.93%ネットキャッシュ ÷ 時価総額
フリーCF1551.2億円営業CF + 投資CF
EBITDA2,883.26億円事業利益 + 減価償却費等
EBITDA/自己資本37.41%EBITDA ÷ 自己資本
EBITDA/利息23.41倍EBITDA ÷ 支払利息等
ROIC14.28%税引後事業利益 ÷ 投下資本

リスク

ようか | 笑顔

有報からの抜粋だぜ!

  • 最新年度に確認した主なリスク領域: 原材料、為替、金利、災害、サイバー、規制、競争、需要、品質。
  • 経営方針の要約: アミノサイエンス®で、人・社会・地球のWell-beingに貢献する
    • 2025年度は、全社戦略から事業戦略・機能戦略の磨き込みを進めてきました
    • パーパスからちゃんと考え、健全な危機感を持って構想し、ちゃんと実行すること、そしてパーパスを具現化する人と組織づくりに真正面から向き合った期間
    • My Purposeワークショップのグループ全社展開

株主還元

ゆり | 真剣

株主還元だけを見ての投資はダメですが、長期で保有する前提の場合は現在値を知っておくのです。

参考株価は 5146円 です。

  • 当期発行済株式総数: 977,735,616 株
  • 当期自己株式数: 18,498,839 株(自己保有割合 1.892%)
  • 1株当たり年間配当: 48円
  • 配当利回り: 約0.93%(48円 ÷ 参考株価5146円)
  • 1株当たり配当の本文記載(5期): 52円 / 68円 / 74円 / 80円 / 48円

8. 補足: データの読み方と注意点

参考株価は記事作成時点の値を使用しています。

財務諸表は EDINET のデータから自動取得しているため、正確性に欠ける可能性があります。

本記事は EDINET 提出の有価証券報告書(第144期、2026-06-12)をもとに作成した情報整理記事です。

特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。 投資判断はご自身の責任でお願いします。