参考株価と時価総額
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 前提 | 記事作成時点の参考株価で算出 |
| 株価 | 7,834円 |
| 発行済株式総数 | 199,954,180株 |
| 時価総額 | 15,664.4億円 |
原価が止まったまま、利益率だけ跳ねた ―― きんでん2026年3月期を読む
提出日:2026-06-22 / 会計期:2026年3月期
| 項目 | 前期 | 当期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 7,050.6億円 | 7,507.4億円 | +6.5% |
| 営業利益 | 609.8億円 | 902.6億円 | +48.0% |
| 営業利益率 | 8.6% | 12.0% | ↑ |
ようか | 驚き
ちょっと待って!
売上は +6.5% なのに、営業利益が +48.0%!?
売上の伸びの7倍も利益が増えるって、そんなことある!?
やよい | 自信あり
しかも当期は売上も利益も、創業以来の最高じゃ。
ようか | 驚き
創業以来!? 歴史的!?
やよい | 説明
うむ。
きんでんは、かなり歴史ある会社じゃからすごいことじゃな。
何が起きたのか、順に確かめていくぞ。
目次
- 会社概要: 関西電力グループの総合設備工事会社
- 収益構造: 価格転嫁で利益率が動いたフロー型
- 前期からの変化: 創業以来最高益の中身
- 当期の注目ポイント: 数字の焦点
- 5年推移の財務諸表まとめ: 利益率の段変化
- 指標まとめ: 稼ぐ力と期後の大変化
- 補足: データの読み方と注意点
1. 会社概要: 関西電力グループの総合設備工事会社
ようか | 笑顔
きんでんかぁ、電気の会社だっけー?
やよい姉!解説よろしく!!
やよい | 自信あり
実は、電気以外もやっておるぞ。
きんでんは大阪本社の総合設備工事会社じゃ。
配電線や建物の電気設備などの工事を請け負い、完成させて稼ぐスタイルじゃな。
ゆり | 無表情
まとめたのです
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 主力商品・サービス | 電気工事(配電・一般電気・送電線・発変電所) |
| その他商品 | 情報通信・空調管・内装・土木工事、海外工事(米ハワイ・東南アジア・インド・ドバイ) |
| 収益形態 | 都度受注・都度施工の請負工事が中心 |
| 開示区分 | 設備工事業の単一セグメント |
ようか | キョトン
きんでん と かんでん って何か似てるけど 親戚なのか?
やよい | あきれ顔
妙なところでするどいの。
きんでん は関西電力(かんでん)が 29.75% を持つ被関連会社で
関電グループは大口得意先じゃ。
ただし、一般の建物工事や海外へも幅広く展開しておるぞ。
ようか | 笑顔
関係あった!
ゆり | 真剣
きんでんかんでん..ゴロがいいのです..!
やよい | 説明
そこはいいが、実は注目なのが、きんでんの新しい動きじゃ。
風力発電に加え、当期は蓄電所の保守会社や蓄電池ファンドを新設し、
蓄電所事業へ事業者として参画したのじゃ。
ゆり | 無表情
蓄電所事業とは、
「電気の安いときに充電し、高いときに放電するなどして
需給調整サービスの提供で収益を得る事業」のようですね。
やよい | 説明
うむ。業態は他にもあるが、イメージをつかむならそこじゃな。
2022年5月の電気事業法改正から市場取引が本格解禁されて以降、
様々に参入が相次いでおる事業じゃ。
従来の「施工を請け負うだけ」から「出資者・運営者側に回った」ことがポイントとなる
ようか | キョトン
どゆこと?
やよい | 説明
これまでの電気工事のフロー収益に加え、
保守管理・出資リターンというストック型収益への布石になりえるのじゃ。
ゆり | 真剣
なるほど..!
一般工事を土台として、収益の柱を立てて行っているのですね..!
2. 収益構造: 価格転嫁で利益率が動いたフロー型
ゆり | 無表情
収益に対する企業姿勢はどうなのでしょう?
やよい | 自信あり
うむ、よい指摘じゃ。
中期経営計画『Sustainable Growth 2026』で売上高 7,000億円 程度、
営業利益 500億円 程度を掲げ、2年前倒しで達成しておる(会社明示)。
背景に挙げるのは、建設コストの価格転嫁の広がりと、適正工期・適正金額の確保じゃ。
ようか | キョトン
価格転嫁って、つまり値上げってこと?
やよい | 説明
かかったコストを受注額へきちんと乗せる、という方が近いのう。
ゆり | 微笑み
受注価格の適正化で稼ぐ力を底上げしつつ、人材と成長分野へ投資する姿勢ですね。
やよい | 説明
うむ、そうじゃな。
当期の設備投資は 599.15億円、
きんでん豊洲ビル、新きんでん学園、M&A、蓄電所参画と、人と設備への投資も積極的じゃ。
今後は、蓄電・再エネの新事業が育つかを見ていく必要があるな。
3. 前期からの変化: 創業以来最高益の中身
売上・利益はどう動いた?
ようか | 笑顔
去年と比べて売上と利益は爆益だったよね!!
やよい | 自信あり
うむ。冒頭でも触れたが売上 +6.5% に対し、営業利益は +48.0% じゃな。
| 項目 | 前期比較 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ↑ | 7,050.6億円 | 7,507.4億円 |
| 営業利益 | ↑ | 609.8億円 | 902.6億円 |
| 営業利益率 | ↑ | 8.6% | 12.0% |
| 親会社株主純利益 | ↑ | 472.5億円 | 694.5億円 |
ようか | 驚き
そうそれ!
なんで売上より利益のほうがこんなに伸びるの!?
やよい | 説明
先ほども少し触れたが、有報では適正工期、適正金額を確保する動きを要因に挙げておるのじゃ。
その結果、売上総利益は +441.1億円 となり、
売上総利益率は18.8%から 23.6% へ跳ねたのじゃ。
ようか | 驚き
価格転嫁の効果すごすぎ!
クライアントにやさしくない!
ゆり | 無表情
売上原価は +15.7億円 とほぼ横ばいです
やよい | 説明
有報からは完全に読み解きはできぬが、
- 旺盛な建設需要
- 価格転嫁の広がり
- 業界全体の適正工期・適正金額の動き
が書かれておるので、これまで安すぎた工事価格が業界ぐるみで見直されたと推測できる
ゆり | 無表情
結果、原価はほぼ横ばいで、増収分がほぼ丸ごと粗利になった、と。
中期経営計画の目標を2年前倒しで達成したのです。
ようか | 笑顔
クライアントにはやさしくないけど、
もともと安売りしてたのを適正にしたってことだな!!
やよい | あきれ顔
工事の担い手も減少しておるので、
この流れで会社も儲かり、担い手にもしっかり賃金が回る構造になればよいの。
手元資金とネットキャッシュは?
ようか | 驚き
こんなに利益出てるならキャッシュもものすごい増えているのでは!?
やよい | あきれ顔
まずはゆり、数字をまとめてくれるか。
ゆり | 無表情
当期末のキャッシュまわりをまとめたのです。
| 項目 | 前期比較 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|---|
| 現金及び預金 | ↓ | 1,041.6億円 | 653.5億円 |
| 現金及び預金の対資産率 | ↓ | 12.7% | 7.2% |
| 有価証券(譲渡性預金等) | ↑ | 920.0億円 | 1,271.9億円 |
| 有利子負債 | ↑ | 149.4億円 | 150.0億円 |
| ネットキャッシュ | ↓ | 1,812.2億円 | 1,775.4億円 |
| ネットキャッシュ比率 | ↓ | 21.7% | 10.6% |
ようか | 驚き
あれ!?
キャッシュ減ってない!?
やよい | 説明
現金の減りと、有価証券の増えを見比べるのじゃ。
| 項目 | 前期比較 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|---|
| 現金及び預金 | ↓ | 1,041.6億円 | 653.5億円 |
| 有価証券(譲渡性預金等) | ↑ | 920.0億円 | 1,271.9億円 |
- 現預金: 減少 △388.1億円
- 譲渡性預金などの有価証券: 増加 +351.9億円
推定ではあるが、そちらにキャッシュが流れた可能性がある。
現金及び現金同等物では1,846.6億円から 1,823.1億円 とほぼ横ばい。
有利子負債は約 150億円 のみで、実質無借金な上に手元のお金もたっぷりじゃ。
ようか | 自信あり
なんだ~、キャッシュの置き場所を変えただけか~。
ゆり | 真剣
ただし期後に上限 2,236.8億円 の自己株TOBが完了し、資金は借入も使う決議です。
このたっぷりの手元資金は、当期末時点の姿である点に注意なのです。
フリーCFはどうなった?
ようか | キョトン
フリーCFはどうなの?
やよい | 説明
まずは表で見るのじゃ。
| 項目 | 前期比較 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|---|
| 営業CF | ↑ | 245.4億円 | 876.8億円 |
| 投資CF | ↓ | +36.0億円 | △598.8億円 |
| フリーCF | ↓ | 281.4億円 | 278.0億円 |
ようか | 驚き
営業CFが3.6倍になってる!!
やよい | 説明
しかし、フリーCFはほぼ横ばいじゃ。
営業CFの急回復を、投資の拡大が打ち消したのじゃな。
ゆり | 無表情
主因をまとめてみたのです
- 営業CF要因:
- 税引前利益の増加: +310.7億円
- 退職給付負債減少の反動: +165.6億円
- 仕入債務の減少幅の縮小: +180.9億円
- 法人税支払増加: △106.9億円 が一部相殺
- 投資CF要因:
- 固定資産の取得 △536.0億円
- 北弘電社の株式取得 △190.2億円 で支出が拡大
ようか | 泣きつく
せっかく営業CFでがっぽり稼いだのに、使っちゃったのかー!
やよい | あきれ顔
ようかの浪費とは違うのじゃ。
人を増やして施工体制を整えないと成長できない商売じゃからな。
設備投資は当期 599.15億円 と売上比8%まで拡大し、
有形固定資産は5年で約2倍になっておる。
ようか | 笑顔
まだまだ稼ぐ気満々だな!!
ゆり | 微笑み
株主還元にも積極的なのです
やよい | 説明
うむ。財務CFは △301.6億円 と前期より支出が増えたが、
中身は配当 △218.4億円 と自己株式取得 △82.5億円 じゃ。
株主還元へも積極的に回しておるぞ。
4. 当期の注目ポイント: 数字の焦点
ようか | 笑顔
ゆり姉ぇ~わたしにも分かるようにポイントまとめて~
ゆり | 微笑み
まとめてみました
▶ 売上高は前期比 +6.5%、営業利益は +48.0%(+292.8億円)。営業利益率は 12.0% で、全利益段階で創業以来最高なのです。
▶ 増益の主因は売上総利益率の改善(18.8%→ 23.6%)。売上 +456.8億円 に対し売上原価は +15.7億円 とほぼ横ばいだったのです。
▶ 手元資金(現預金+有価証券)は △1.8% の 1,925.4億円。現金及び現金同等物ベースでは △1.3% とほぼ横ばいなのです。
▶ フリーCFは △1.2% の 278.0億円。営業CFが +631.4億円 急回復した一方、固定資産取得と北弘電社取得で投資CFが △598.8億円 へ拡大したのです。
▶ 配当は 90円→130円 へ大幅増配。さらに期後に発行済の 16.8%・上限 2,236.8億円 の自己株TOBが完了し、次期は資本構成が大きく変わるのです。
5. 5年推移の財務諸表まとめ: 利益率の段変化
ようか | 笑顔
前期との違いは分かったけど、ちょっと長いスパンで見るとどうなんだ!?
やよい | 自信あり
うむ、まずは稼ぐ力を見て行こう。
| 項目 | 2022/3期 | 2023/3期 | 2024/3期 | 2025/3期 | 2026/3期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 5,668 | 6,091 | 6,545 | 7,051 | 7,507 |
| 当期純利益 | 264 | 287 | 336 | 473 | 695 |
| 営業利益 | 371 | 374 | 427 | 610 | 903 |
| 営業利益率 | 6.5% | 6.1% | 6.5% | 8.6% | 12.0% |
やよい | 説明
ようか、ここから何を見る?
ようか | 自信あり
利益がずっと右肩上がり!
ウッキウッキだな!!
やよい | あきれ顔
リスクも見るのじゃ。
- 価格競争の激化
- 資材費や外注労務単価の高騰
- 関電グループの設備投資抑制
を会社はリスクに挙げておる。
ここ直近の価格転嫁で上がった利益率をどこまで保てるかが焦点じゃな。
ゆり | 無表情
5期連続の増収、営業利益も直近で大幅に改善してますね
やよい | 微笑み
売上は5年で +32.5% 、営業利益は約 2.4倍 、
利益率は6.5%から 12.0% じゃ。
2025/3期に利益の段が一つ変わり、当期さらに伸びた形じゃな。
やよい | 自信あり
次にキャッシュの流れを追っていくぞ。
| 項目 | 2022/3期 | 2023/3期 | 2024/3期 | 2025/3期 | 2026/3期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 現金及び預金 | 463 | 454 | 530 | 1,042 | 654 |
| 現金及び預金の対資産率 | 6.6% | 6.1% | 6.5% | 12.7% | 7.2% |
| ネットキャッシュ | 1,829 | 1,830 | 1,859 | 1,812 | 1,775 |
| ネットキャッシュ比率 | 58.3% | 45.3% | 27.8% | 21.7% | 10.6% |
| フリーCF | 230 | 28 | 163 | 281 | 278 |
ゆり | 無表情
利益は倍増したのに、ネットキャッシュは5年ほぼ横ばい、
なんなら直近は若干、減少傾向なのです。
やよい | 説明
うむ。
先ほども触れたが、稼いだ現金を投資と還元へ回しておるからじゃな。
5年累計の営業CF 2,138.5億円 に対し、フリーCFは 980.1億円。
残りは設備投資やM&Aへ向かい、そこから配当と自社株買いを出しておる。
ゆり | 無表情
2023/3期にフリーCFが凹んでいるのは、どうしてですか?
やよい | 説明
固定資産の取得 △287.1億円 がでかいの。
中身は、東京の新拠点『きんでん豊洲ビル』用の土地(約226億円・豊洲4-2街区)じゃろう。
ようか | キョトン
キャッシュ金額の増減より折れ線が下がり続けてるのが気になる..
やよい | 説明
ふむ。
そこは単純で株価が5年で 1,529円 から 8,367円 へ5倍以上になり、
分母の時価総額が大きく膨らんだのじゃ。
※ ネットキャッシュ比率 = (キャッシュ - 負債) / 時価総額 で算定
ようか | 泣きつく
5年前に買ってれば!!
やよい | あきれ顔
投資に たられば は御法度じゃ..
ようか | 泣きつく
分かってるけど!!
ゆり | 微笑み
さらに詳細に知りたい人向けに、財務諸表をまとめたので、必要な方は以下を見るといいのです。
▼ 財務諸表を見る
ゆり
詳細に知りたい人向けに、財務諸表まとめたのです。
▼ BS(貸借対照表)
| 項目 | 2022/3期 | 2023/3期 | 2024/3期 | 2025/3期 | 2026/3期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 現金及び預金 | 463 | 454 | 530 | 1,042 | 654 |
| 流動資産 | 4,428 | 4,776 | 4,822 | 5,037 | 4,978 |
| 有形固定資産 | 996 | 1,238 | 1,445 | 1,518 | 1,997 |
| 総資産 | 7,003 | 7,428 | 8,159 | 8,217 | 9,138 |
| 流動負債 | 1,597 | 1,818 | 2,054 | 2,025 | 2,191 |
| 固定負債 | 288 | 283 | 365 | 195 | 327 |
| 純資産 | 5,118 | 5,327 | 5,741 | 5,997 | 6,619 |
| 自己資本比率 | 73.0% | 71.6% | 70.3% | 72.9% | 72.4% |
▼ PL(損益計算書)
| 項目 | 2022/3期 | 2023/3期 | 2024/3期 | 2025/3期 | 2026/3期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 5,668 | 6,091 | 6,545 | 7,051 | 7,507 |
| 売上原価 | 4,697 | 5,101 | 5,469 | 5,723 | 5,738 |
| 売上総利益 | 972 | 990 | 1,076 | 1,328 | 1,769 |
| 営業利益 | 371 | 374 | 427 | 610 | 903 |
| 親会社帰属純利益 | 264 | 287 | 336 | 473 | 695 |
▼ CF(キャッシュ・フロー計算書)
| 項目 | 2022/3期 | 2023/3期 | 2024/3期 | 2025/3期 | 2026/3期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 営業CF | 330 | 302 | 385 | 245 | 877 |
| 投資CF | △100 | △274 | △222 | +36 | △599 |
| 財務CF | △83 | △93 | △160 | △250 | △302 |
| フリーCF | 230 | 28 | 163 | 281 | 278 |
| 現金増減 | +154 | △50 | +10 | +41 | △24 |
(連結・日本基準、単位は億円。現金増減は現金及び現金同等物の増減額を指す)
6. 指標まとめ: 稼ぐ力と期後の大変化
やよい | 自信あり
ここまでを大まかにまとめよう。
ようか、最後にまとめるのじゃ。
ようか | 笑顔
利益率が上がった上に、蓄電所とか新しい事業の芽も出てきてる!
次の有報でTOB後の姿がどう変わるか注目だな!
ゆり | 微笑み
さらなる分析用は下を開いて見るのです。
分析用データを見る
指標まとめ(2026年3月期)
やよい: 単純な数値では測れぬが、バリュエーション指標としてはPERやEBITDAやROICあたりを、財務健全性は流動比率やEBITDA/利息あたりを、株主還元余地は現金比率やネットキャッシュ比率を指標として見るとよいぞ。
| 指標 | 算出値 | 見方 |
|---|---|---|
| PER | 22.35倍 | 株価 ÷ EPS。利益に対する株価の高さ |
| 現金比率 | 7.2% | 現金及び預金 ÷ 総資産。資産に占める現金の厚み |
| 流動比率 | 227.1% | 流動資産 ÷ 流動負債。短期の支払い余力 |
| ネットキャッシュ | 1,775.4億円 | 現預金 + 有価証券(譲渡性預金等) − 有利子負債 |
| ネットキャッシュ比率 | 10.6% | ネットキャッシュ ÷ 時価総額(有報提出日終値ベース) |
| EBITDA | 992.1億円 | 営業利益 + 減価償却費。本業の資金創出の目安 |
| EBITDA/自己資本 | 約15.0% | EBITDA ÷ 自己資本。資本に対する稼ぐ力 |
| EBITDA/利息 | 約412倍 | EBITDA ÷ 支払利息。実質無借金で利払い負担はごく軽い |
| ROIC | 9.3% | 税引後営業利益 ÷ 投下資本。5年で4.9%→9.3%へ改善 |
リスク
ようか: 有報からの抜粋だぜ!
- 民間工事の価格競争激化: 受注の最大要素は価格と会社が明示。
- 関西電力グループの設備投資抑制: 大口得意先であり、固定費を抱える費用構造のため影響が大きいと会社が明示。
- 資材費・外注労務単価の高騰: 受注額へ転嫁できない場合の採算低下。
- 官公庁の建設投資抑制: 公共工事の縮小リスク。
- 海外の経済情勢・法令変更: 米国ハワイ・東南アジア・インド・ドバイへ展開しているため。
- 得意先の倒産: 完成引渡し前の倒産による不良債権の発生。
- 大規模自然災害・感染症: 施工体制と工期への影響。
- 機密情報の漏洩: サイバー攻撃による情報流出・システム停止(近年追加)。
- 気候変動: 2022年5月にTCFD賛同、関連リスクを特定(近年追加)。
- (分析者補足)政策保有株式(投資有価証券1,464.0億円、受注獲得目的と明示)の株価変動が純資産・包括利益に影響。
株主還元
ゆり: 株主還元だけを見ての投資はダメですが、長期で買う前提の場合は現在値を知っておきましょう。
- 発行済株式総数: 199,954,180株(当期末・提出日現在とも)
- 自己株式数: 1,966,478株(自己保有割合 0.98%、当期末)
- 1株当たり年間配当: 130円(中間60円+期末70円。期末70円は2026年6月24日開催の定時株主総会の決議事項)。配当総額257.7億円
- 配当利回り: 1.66%(参考株価7,834円ベース)
- 配当性向: 40.5%(提出会社ベース開示値)。連結EPSベースでは約37.1%(分析者計算)
- 配当方針: 安定的かつ継続的な配当が基本。当期は期末配当を予想から5円積み増して70円とした
- ストック型収益の比率は小さく、配当は工事収益中心のフロー型利益から賄われる。配当総額は営業CFの29.4%、親会社株主純利益の37.1%
- 総還元性向: 約49%(配当257.7億円+自己株式取得82.5億円、分析者計算)
- 期後: 自己株TOB 3,350万株・上限2,236.8億円(関電グループ応募・買付完了)と自己株式の一部消却を決議。これを含めた次期の還元規模は当期を大きく上回る
7. 補足: データの読み方と注意点
参考株価は本記事を作成した時点の値(7,834円、2026-07-09時点)を使用しています。
財務数値は連結(日本基準)ベースで整理しています。時価総額・配当利回りは参考株価を前提とした参考値で、自己株式は控除していません。
ネットキャッシュは、現金及び預金と有価証券(譲渡性預金等が中心)の合計から有利子負債を差し引いた値です。ネットキャッシュ比率は、各期の有報提出日の終値と当時の発行済株式総数から算出した各期の時価総額に基づく参考値です(終値: 2022-06-27 1,529円/2023-06-28 1,968円/2024-06-26 3,298円/2025-06-24 4,170円/2026-06-22 8,367円)。
期末配当70円は2026年6月24日開催の定時株主総会の決議事項です。
2026年4月27日決議の自己株式公開買付け(3,350万株・上限2,236.8億円・借入による資金調達)と自己株式の一部消却、2026年5月25日決議の弘電社の完全子会社化に向けた公開買付けは、いずれも期後のイベントであり、本記事の当期末の貸借対照表・株式数・1株当たり指標には反映されていません。
財務諸表は EDINET のデータから自動取得しているため、正確性に欠ける可能性があります
本記事は EDINET 提出の有価証券報告書(第112期、2026年6月22日提出)をもとに作成した情報整理記事です。
特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。 投資判断はご自身の責任でお願いします。